マリッジサポート イトカワ
めぐり逢う二人の為の物語を応援します
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年末年始は成婚ラッシュ‼️
「光陰矢の如し」時が過ぎていくスピードについていけず、気が付けば前回のブログ更新から一年が経過していました…。ブログが全く更新されないからといって、決して相談所の運営を疎かにしている訳ではありませんのでご安心ください。日々登録会員様のサポートには全力で取り組んでおります。その証拠に、昨年末から新年にかけて3名の会員様が成婚されました。3名様とも男性会員様で、皆さま入会から1年未満の比較的早期の成婚です。この3名様には性格的に共通した特長がありました。その特長は「素直」「誠実」「一途」「謙虚」です。松下幸之助様も仰っておられましたが、素直な心の人は何事も成就しやすいんですねー。「素直・誠実」は、私も常日頃から目指している境地ですが、中々そこに至る事はできません。頭が良い・見た目が良い・運動が得意・お金持ち・地位名誉…などなど、人それぞれ様々な取り柄があるかと思いますが、私は「素直・誠実」な性格というのが最強の取り柄ではないかと思っております。これさえあれば、夫婦間の様々な軋轢も乗り越えていける事でしょう。また、一途という点でも3人に共通しておりました。「とにかく目移りしない」のです。相談所の活動では、毎日大勢の会員様が新規登録されますので、「もっと良い人と巡り合えるのではないか」という無限欲求ループに陥ってしまいがちです。相談所で活動するまでは、出逢いが全く無く(すいません失礼ですが)交際機会もほとんどありませんので、入会時には「私は高望みはしません。良いと感じる方と出逢えたらすぐにでも結婚したいと思います」などと宣言されますが、いざ活動を始めるとすぐに色々なお相手とお見合いができますので、モテ期が来たと勘違いされて、無限欲求ループ♾に陥ってしまうのです。お互いにプロフィールを確認してお見合いが成立した時点で、見た目も含めて結婚相手としての条件は、ほぼほぼクリアしたお相手です。特に30代40代となると、そのようなお相手とは日常生活を繰り返しているだけでは、まず出逢えませんが、相談所の活動では何人とも出逢える事ができますし、毎日のように綺麗な新規会員さんが登録されますので、まだまだ美人と出逢えるチャンスがある!と勘違いしてしまうのです。スピード成婚された3人様は「一途」で「謙虚」な方々で、「自分の事を良いと思って頂けるお相手なら、それだけで充分です。」という姿勢でした。「プレ交際期間中も出来るだけ他の方ともお会いして見極められた方が良いので、お見合いの申し込みは継続して行ってくださいね。」と何度となく進言しても、とにかく一途なもんですからプレ交際中は、申し込みはしませんし、申し込まれても断ってしまうのです。サポーターとしては全く推奨しませんが、心意気としては応援したくなります。そんな一途で謙虚な姿勢が相手にも伝わったのか、交際は順調に進み見事成婚されました。この3名様の成婚もあって、お陰様で我が社単独の成婚率は67%という高水準を維持しております。(ちなみにIBJ全体では54.5%です)これからも「いつ何時誰の相談でも受ける」という、アントニオ猪木の精神を受け継いで、日々のサポートを行なって参ります。(寝てたらすいません、目覚めてから折り返します)ご相談は常に無料です。こちらから入会を進める事はありませんので、いつでもお気軽にご連絡ください!
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結婚相談所物語 最終章
結婚相談所物語の続編(vol.5)です。1作目~4作目をお読みで無い方は、まずはそちらををお読み頂くことをお薦めさせて頂きます。翌日から鈴木さんは約束通り実家から仕事に通って、掃除をした後にお母さんの肩を揉んでから、声に出してお父さんが作った「妻への誓い」を読んでから寝るという事を守ってくれているそうです。それから数日後、お母さんから私に電話がありました。「那須さんの言う通り、尚典は毎日トイレとお風呂の掃除をしてくれています。最初は下手だったんですけど、那須さんの言う通り厳しく出来ていないところを注意してましたら、段々と上手になって手際も良くなっています。」お母さんは嬉しそうな声で報告をしてくれています。「でも、本当に良かったんですかねー。毎日肩揉みまでさせて…」「いいんですよ。今まで散々親に迷惑をかけてきたんですから、それくらいしてもらって当然です。それでその時の事は上手く出来ていますか?」「はい、那須さんの言う通り肩揉み中に尚典には、お父さんの良かった点の思い出を話して、私が尚典にしてやれなかった事の後悔を話すようにしています」「そうですか、ありがとうございます。お母さんと尚典さんにはコミュニケーションの時間が足りなさすぎてたんだと思います。改めてそのような話をしてあげる事で、お母さんの本当の想いが伝わっていくと思いますよ」「そうなんです。なんだか、まだ、小さかった頃のとっても優しくて良い子だった頃の尚典に戻ってきたように感じているんです。7歳の頃だったかなぁ。あの人が亡くなって少ししてからの事だったと思うんですけど。尚典がね私に言ったんですよ。僕は結婚をしてもお母さんが大切だから結婚相手が出来たら、その人とお母さんと3人でお母さんの誕生日は毎年必ずお祝いしてあげるって」「へー、そんな事を言ってくれてたんですか。ふーん。でも本人は完全にその話忘れてますよね。その話も一度本人にしてください。今回の誕生日の件も改めて反省してもらいましょう」「でも、私はもういいんですよ。那須さんにもあの時お話ししたように何も反対している訳じゃないですし、お父さんが書いたっていう事になってるあの誓いも、今の尚典でしたらちゃんと守れるように思うんです」「いやいや、もう少し様子を見ましょう。親子の時間を取り戻していくせっかくの貴重な機会ですから、思いっきり親孝行させてしっかりと楽しんでください。あの誓いもね、お父さんが書いたって事になってるから、より効果的なんです。お父さんには申し訳ありませんが、尚典さんが幸せになってくれる事なら、きっとお父さんも喜んでくれると思いますので…。この話は2人だけの秘密ですからね。絶対にばらさないでくださいね」「そうですか。分かりました。そしたらもう少し続けてもらいますね。那須さん、本当に今回の事はどうもありがとうございました。那須さんのおかげで尚典とも改めて親子関係をやり直しさせてもらえました。本当に良かったです。安心して結婚してもらえそうです」「雨降って地固まる。です。お母さんが結婚を反対してくれたお陰で、2人には親が子を想う気持ちについて考える良いきっかけになったと思います。尚典さんも真子さんもお互いの親御さんがどんな気持ちで自分たちの事を見守ってくれていたのか再認識できたと思います。僕自身もとても良い勉強になりました。」※※※※※※※※※※※※※※※※※※※それから半年後、尚典さんと真子さんは結婚式の写真を持って事務所に挨拶に来てくれました。お二人とも、とても仲睦まじく幸せそのものの様子です。「那須さん、結婚式に出て欲しかったのに残念でした…。」「せっかくお誘い頂いたのにすいませんでした。僕は、マリッジカウンセラーという仕事は、あくまでも黒子に徹するべきだと思ってるんです。人知れず結婚に向けてのサポートをして、会員様が幸せにさえなってくれたらそれでいいんです。ですから結婚後はあまり出しゃばらないようにしているんです。」「そうなんですね…。ここまで、色々とお世話になりまして、どうもありがとうございました。これ結婚式の写真です。見てください。」「いやー、皆さん幸せそうで何よりです。真子さんのご両親も尚典さんのお母さんもいい笑顔で写っていらっしゃいますねー。」「後これも見てください。新居の写真なんです」と言って、尚典さん夫婦と尚典さんのお母さんが3人で笑顔で写っている写真を見せてくれました。3人の後ろには額に入った「妻への誓い」が壁に掛けられています。「那須さんにお祝いで頂いたこの額、サイズがぴったりだったんです。那須さんよく大きさ分かりましたねー」「そりゃ、そうですよ。……。いやいや、お母さんにお会いした時に見せてもらいましたからね、多分A3サイズだったかなー。と思ってたんですよ。そうですか。ぴったりで良かったです」「あとね、チョット不思議に思ってるんですけど、この誓い多分パソコン打ちでしょう。40年前なのによくこんなのお父さんが用意できたなーと思うんですよ。40年前にパソコンなんかあったんですかねー?」「えー、そうか⁉︎……。そういや、パソコンはまだその頃出てませんよねー。……。でも、ほらお父さん印刷屋さんですし、そりゃ、これくらいなんとかなるでしょー。」「そうかなぁー。なんか40年前にしては紙も綺麗ですし。不思議やなぁーと思ってるんです。」「…。まぁ、良いじゃないですか、そんな細かい事は、とにかく、この誓いをしっかり守ってくださいよ。ねっ、真子さん。それとお二人は、この言葉を忘れないで、しっかりと覚えておいてくださいね!」と言って事務所の壁に掛けた『感謝利他心親孝行』の額を指差しました。二人はお互いに笑顔で見つめ合って頷きました。完
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結婚相談所物語 Ⅳ
結婚相談所物語の続編(vol.4)です。1作目~3作目をお読みで無い方は、まずはそちらををお読み頂くことをお薦めさせて頂きます。鈴木さんのお母さんは現在64歳。鈴木さんが7歳お母さんが27歳の時に、お父さんが交通事故で他界されました。お父さんとその父、鈴木さんにとってはお祖父さんが印刷所を経営して切り盛りしていましたが、突然のお父さんの他界によって、当時27歳で印刷の事は何も分からないお母さんが義理の父親と一緒に一生懸命に印刷所を守ってきたそうです。その義理の父親(鈴木さんのお祖父さん)も今から10年前に他界されて、現在は経営内容を縮小して数人の社員さんと共にお母さんが社長として会社を切り盛りされています。お祖母さんは現在84歳で会社の経理を手伝いながら、元気に過ごされています。鈴木さんは3浪して大学を卒業後、大阪のデザイン会社に就職し、その後お祖父さんが他界された後に家業を手伝うために実家に戻って印刷会社に入社しましたが、とにかくお母さんと意見が全く合わず喧嘩別れのような状態で、5年前に家を出て、独立して自身のデザイン会社を立ち上げました。最近ようやく自身のデザイン会社が軌道に乗り時間的余裕もできた為、婚活に力を入れる事になったという状況です。お母さんとの話し合いは鈴木さん抜きで、私とお母さんだけで行わせて頂く事を了承頂いて、印刷会社の応接室でお会いいただける事になりました。お母さんの印象は、鈴木さんから聞いていた内容とは違って比較的穏やかな印象でした。「この度は、急な連絡でお時間をつくって頂きまして申し訳ありませんでした」「那須さんの事は尚典からも聞かせてもらっています。言いにくい事もハッキリ言ってくれるので信頼できる人だって言ってました。ホントに尚典がお世話になりましてどうもありがとうございます」私はもっと閉鎖的な対応をされるものと思い込んでいましたので意外に感じつつ、問題解決にはこちらの意見を優先せずにお相手の意見をしっかりと聞き込むという、基本姿勢に則って、とにかくお母さんの意見をしっかりとお聞きするようにしました。「ご主人様は尚典さんが小さい頃に亡くなられたそうですね。まだお母さんもお若い時ですし、大変なご苦労がお有りだったでしょうね」「そうなんです。実は当時会社の状況もあまり良い状況じゃなかったんですね。ですから私も義父と一緒に立て直すのに必死でした。尚典には母親らしい事が何もしてやれなくて、父親もいませんし、なんとかちゃんとした人間に育って欲しいと思って、心を鬼にして甘やかさずに接してたんですけど、中々思うように接してやれずになんだか捻くれた性格になってしまったように思うんです」「そうでしたか、お気持ちお察しします。私もこの仕事をしていて思うんですけど、結婚も親になる事も誰もが初めての体験ですし、戸惑いしかないですよね。しかもご主人が他界されていたら、相談できる方もいなくて、本当に苦労なさった事と思います。」「尚典は子供の頃から、あまり外に出かけたがらない子で家の中でばかり遊んでいました。ですから友達もいませんし、何の取り柄も無くて、結婚生活も上手くやっていけるのか心配なんです」「ホントに仰る通りですよね」その時、お母さんは顎を突き出して厳しい視線を私に向けました。「…いやいや、何の取り柄も無いという事はありませんよ。立派にデザイン会社も経営されているじゃないですか」お母さんは、静かに2度頷いて「あんなに捻くれた性格に育ってしまったのも、私の育て方が悪かったんだと思うんですけど…。実は、尚典は亡くなった主人にとてもよく似ているんです。亡くなった人の事を悪く言いたくは無いんですけど、主人も尚典と一緒で自分勝手で、相手がどのように感じているのかって事を全く考慮しない性格だったんです。」「そうでしたか。でも、尚典さんはとても素直な性格ですよね」「そうなんです。あの子の父親も一緒でとっても素直な人で、尚典も素直なところは父親譲りで、その点はあの子の良いところだと思うんです」「ホントに。唯一良いところですね」お母さんは、又顎を突き出して「唯一は言い過ぎじゃありませんか!」私は慌てて姿勢を正して「そ、そうですよね。唯一って事はありませんよ。優しいですし。他にもほら、えーっと、えーっと…。と、とにかくですね。お母さんとしては、尚典くんが結婚をして人並に幸せな家庭を築いてもらいたいと思っていらっしゃるんですよね!」「もちろんです!」「今日はその事を確認させて頂きたかったんです」「私だって、尚典には幸せになって欲しいと思っていますよ。でもね、あの子ってホントに我が儘で自分勝手でしょう。結納の事だって、何の相談も無しに勝手に日程まで決めてきて、後はよろしくねって言われても、私も結納なんかどうすればいいのか全く分かりませんし、つい頭にきて、勝手に日程まで決めてくるのはおかしいでしょうって怒ったら、そんなの親の役目でしょうが、親らしい事を殆どして無いんだし、それくらいしてくれてもいいだろうって言うじゃないですか!もう頭にきて、頭にきて。」「そうだったんですか。それは仰る通り頭にきますよね」「そうなんです。私も意地になってしまってるところが良くないんですけど、あとはよろしく。なんて勝手に言われても、そんなのどうしたら良いか分からないじゃないですか。それで本を見て調べてみたんですけど、結納にはまず結納金が必要でしょう。相場が100万円くらいって書いてあったので、尚典に言ったら、そんなにいらないでしょう。10万円くらいでいいんじゃ無いのって言うんです。それで、あんたバカなんじゃないの、10万円なんか少なすぎるわよ!て言って、あんたそもそも結納がどういうものなのか解ってるの?って聞いたら。よく知らないって言うんです。それで私も又頭にきて、あんたねー、結婚を舐めてるでしょう!そんななんでも人任せでいい加減にしてたら上手くいく訳が無いよって言ってやったんです」「そうだったんですか。僕が尚典さんから聞いていた話とは随分違いますねー。」「多分あの子の事だから、私が一方的に我が儘を言ってるとでも言ってたんじゃないですか?」「確かに尚典さんのいい加減なところは、ある程度矯正していかないと、真子さんにもいつか愛想を尽かされるかもしれませんよね。確認しておきたいんですが、お母さんは真子さんに対しては悪い印象は無いんですよね。」「はい、もちろんです。先日息子が持ってきた誕生日プレゼントに真子さんからの手紙が添えられてたんです。その手紙を読んで思わず泣いてしまいました。ホントに真子さんはいい子で、息子と結婚してくれたらそれはもう嬉しいですけど、他にもっといい人を探した方が良いんじゃないかしらと思ってるくらいなんです。あの子のホントの姿が分かったらきっと捨てられるんじゃないかって思って、ホントに心配で心配で…」それを聞いていた私は、正に親の心子知らずだなーと思いつつ、それからも尚典さんやお父さんの様々な過去のエピソードを約2時間に渡って色々と聞かせて頂きました。「僕もお母さんの心配は同感でして、昨日も掃除の事などこれからは心を入れ替えてやっていかないとダメですよ、ってお話させてもらってたとこなんです。でも、中々人間はそう簡単には変われませんからねぇ…。お母さんのお話を聞きながら色々と考えていまして、僕からの提案なんですけど、尚典さんが心を入れ替えて人並に結婚生活をおくれるように作戦を考えたいと思うんですが、お母さんにも協力してもらってもいいですか?」「はい、そういう事でしたらもちろん、こちらからもお願いします。なんでもしますのでなんでも言ってください」******************その日の夜、お母さんとの話し合いについて報告したいので鈴木さんには事務所に来てもらうようにお願いをしました。私はいつになく神妙な面持ちで「鈴木さん、大変申し訳無いんですが、お母さんとの話し合い。上手くいかなかったんですよ。申し訳ありません。」と言って頭を下げました。「えー。那須さんでもダメだったんですか!それじゃあ一体どうしたらいいんですか?」と言って頭を抱えています。「ただ、少しだけ光明があるんですが、ただちょっとねー。中々難しい話なのでどうかなぁ…」鈴木さんは頭を上げて「えっ、なんですか?歯切れが悪いですねぇ。どういう事なんですか?」「いや、実はですね。ちょっと長くなるんですけど、経緯を話させて頂きますね。お母さんから昨日お聞きした話なんです。鈴木さんには話していない事らしいんですけど、鈴木さんの亡くなったお父さんとお母さんの事なんです。」「えっ、お父さんがどうしたんですか?」「お母さんとお父さんは尚典さんが産まれてすぐの時に一度、離婚の危機があったそうなんです」「えっ、そうなんですか、初めて聞きました。」鈴木さんは身を乗り出して興味津々の様子です。「亡くなられたお父さんの事を悪く言うのは申し訳ないんですけど、お父さんはそもそも、性格的に自分勝手で自己中な所があったそうなんです。ギャンブルが好きで結婚後もお祖父さんに仕事を任せて、競馬やパチンコによく行ってたそうなんです。それで、家にろくにお金も入れてくれなくて、家の事はほったらかしで、尚典さんが産まれてからも、相変わらずそんな調子だったそうなんです。それで、お母さんがこのままじゃあダメだと思って、遂に離婚を決意して離婚届を置いて尚典さんと一緒に実家に帰ってしまったそうなんです。」「えー!そうだったんですか!それで離婚を…ですか。でも結局離婚はしてませんよね。」「そうなんです。その時にお父さんはお祖父さんに烈火の如く叱られて、お前が心を入れ替え無いんだったら、この会社にも要らないから出て行けって言われたそうです。尚典さんと一緒で元々素直なところがあったお父さんはすぐさま猛省をして、お母さんのところに謝りに行ったそうなんです。でも、お母さんはお祖父さんから簡単に許しちゃ直ぐに元に戻るから簡単に許すなって言われてたらしくて、中々許さないようにしてたそうなんですね。それで、お父さんがなんとかしなきゃと考えて『妻への誓い』という誓いを考えて、手紙に書いてお母さんに手渡して、もしこれからこの誓いを破る事があったらいつでも別れてくださいって言って頭を下げたそうなんです。それを見てお母さんも本当にこれを守れるんだったら大丈夫だろうという事で、お父さんを許して尚典さんと一緒に家に帰ってきたそうなんです。それからお父さんはその誓いを守って、心を入れ替えて真面目になってくれたそうなんですよ。」「えー!そんな事があったんですか。全く知りませんでした。そうですか。お父さんてそんないい加減な人だったんですか…」「そうです。それで、お母さん曰くその自分勝手でいい加減な、改心する前のお父さんと尚典さんが瓜二つなんですって」「なんか、嫌な言われようですね…」「お母さんは、別に我が儘で結婚を反対している訳じゃなくて、その改心前のいい加減でどうしようもない父親とそっくりな息子が、このまま結婚をしても、私がそうしたように、きっと真子さんも尚典と離婚する事になるんじゃないかって心配でしょうが無いそうなんです。ですから、真子さんやご家族に迷惑をかける事になるだろうからという理由で、反対というか、本当に大丈夫かなと心配されているんです。」「うーん、そうですか…。そんなに酷いんですかねー。それで、さっき那須さんは少し光明があるって言ってましたよね。それはどういう事ですか?」「ここからは、僕のアイデアなんですけど、お母さんは要するに尚典さんが心を入れ替えてさえくれれば安心して結婚を賛成してくれると思うんですね。ですから、それを示すしかないと思うんです。それが簡単な事ではないですから尚典さんができるかどうかなんですけど」「…、…」「実はお母さんに聞いてみたんですけど、お父さんが作った『妻への誓い』を尚典さんにも誓わせて、さらにこれから当分の間実家から仕事に通って、実家に帰ってからはトイレ掃除とお風呂掃除を担当して、更にお母さんに対して今までの感謝を述べつつ肩や腰を揉んで差し上げて、最終寝る前にこの誓いを改めて読んで肝に銘じる。という事を、もし尚典さんが実行できたとしたら、認めてもらえますか?ってそしたらお母さんは、それは絶対に出来ないから無理でしょう。万が一出来たとしたら、それはもう尚典のいいようにしてもらっても構いませんよ。って。」と言って鈴木さんを見つめました。鈴木さんはいつものように斜め右下を眺めつつ沈黙しています。「お父さんが作られた誓いはとても良い内容でしたよ。これが本当に実行できたら、結婚生活は幸せなものになると思います。実際お父さんはその誓いを立ててからはそれを守って、とっても幸せな結婚生活になったってお母さんも言っていました」鈴木さんはゆっくりと頭を上げて「分かりました。僕もお父さんがしたようにその誓いを守ります!でも、掃除や肩揉みは関係あるんですか?」「大いにあります。覚悟を持って誓いを立てて、さらに掃除と肩揉みで目に見える覚悟をお母さんに示すんです。それもこれも、真子さんとお母さんが仲良くなって2人の幸せな結婚生活をおくる為です。ホントにできるんですよね!約束ですよ。さらにですね。肩を揉む時にお母さんに対して今までどうもありがとうございました。って心の中で何度も唱えつつ心を込めて揉んでください。いいですね」「分かりましたよう。もうヤケクソです。何でもやりますよ。言う通りにやります!」・・・つづくここに登場する人物は「マリッジカウンセラー那須」以外は全てフィクションです。
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結婚相談所物語 Ⅲ
結婚相談所物語の続編(vol.3)です。1作目・2作目をお読みで無い方は、まずはそちらををお読み頂くことをお薦めさせて頂きます。鈴木さんと真子さんは結婚相談所での出会いでありながら、運命的に惹かれ合いトントン拍子に結婚を約束する事となりました。結婚相談所での出会いでそんな事があるのか?と思われがちですが、プロフィールで自身の偏向的な性格や趣味を赤裸々に公表する事で、それでも良い(その方が合いそう)と思ってもらえる方からアプローチされて、お互いの素性がある程度分かった状態から、お互いに背伸びをせずに居心地が良い交際をスタートできるという利点があります。ですので、かえって通常の恋愛よりも気の合う人と出逢える可能性があるのです。プロフィールを美化して装ったところで、交際が始まれば(仮に結婚までできたとしても)そのうちに素性が明らかになります。ですから当相談所での方針では、プロフィールでは出来るだけありのままの自分をPRして、交際後はお相手に対しての道徳的気遣いや振る舞いを大切にしつつ、なるべく早い段階で素の自分自身をさらけ出していくようにお勧めしています。鈴木さんもその通りに婚活をして、鈴木さんの偏向的性格と生活をよしとしてくれる真子さんと出逢い、お互いに惹かれ合う事になりました。本来なら43歳の鈴木さんと36歳の真子さんの、そこそこいい大人のお二人の年齢でしたら、親の意向は置いといて「2人の愛さえあれば、それで全て乗り越えられる!」という事になっても良いところですが、私の結婚相談所運営の意向としては、両親や家族から結婚を反対された場合は結婚を取りやめた方が良い。という方針でサポートをさせて頂いております。ですので今回も、うやむやにして進めていく事はできません。きっちりと解決をしてから結婚してもらわなければなりません。「鈴木さん、とにかくプレゼントと真子さんの手紙はお渡しする事ができたんですよね。」「はい、渡すというか。いらないの一点張りだったので、家に置いてきました。受け取ってくれているとは思うんですが…。どうでしょうねー。」「そうですか!良かったです。お母さんも引くに引けなくなっているのかもしれませんねぇ。できれば一度、お母さんに会わせてもらえませんか?私がご自宅まで会いにいきますので。これからの結婚生活の事を第一に考えますと、真子さんとお母さんの嫁姑関係が良好な関係性になる事がとても大切な事なので、その点に重点を置いた解決策を考えていきたいと思っているんです。」「えー、わざわざ会いに行ってくれるんですか!でも、母がちゃんと対応してくれないかもしれませんよ…。那須さんの言う通り真子さんと母がうまくやってくれたら嬉しいですけど、母の性格じゃ無理ですよ」「鈴木さんはね、親子ですから、お母さんと喧嘩してもなんて事は無い日常でしょうけど、真子さんはそうはいきません。鈴木さん以上にお母さんには気を使いますし、後々にそれがストレスになって夫婦間の問題に発展していくかも知れません。ですから、この状況は必ず解決してから結婚生活に進んでいかなければならないんです。それでね、真子さんのご両親には申し訳ないんですけど、ここは一旦、鈴木さんのお母さんの意見を受け入れて結納は諦めて頂けるようにお願いしてもらえませんか?言いにくいようでしたら僕も一緒にお話しさせてもらいますので」「えー、那須さんが真子さんの両親にも話してくれるんですか!真子さんの自宅は岡山ですよ。そんな遠い所まで行ってもらっていいんですか?」当社の相談所は和歌山県の南に位置する田辺市にあり、岡山までは電車を乗り継いで片道4~5時間程度かかります。「いいですよ!鈴木さんの幸せの為ですから。僕から話すほうが第三者的意見で話せますので、話がしやすいと思うんです。良好な嫁姑関係を築いて、真子さんが辛い思いしないで済む事こそが、両親が一番願っている事でしょうから、その点をお話したいんです。そういう話は鈴木さんや真子さん自身からはなかなかしにくいでしょう。善は急げです。すぐ行きましょう!」私は、問題を先送りにする事が大嫌いな性格なので、渋る鈴木さんを説得し無理やり仕事を休ませて、翌日一緒に岡山にある真子さんの実家に向かう事になりました。「那須さん、本当に真子さんが一緒じゃなくても良かったんですかねー。」「真子さんはどうしても仕事を休めなかったんでしょ。しょうがないですよ。」「いやいや、僕も今日仕事があったんですよ、それを無理やり那須さんに休ませられたんですからね。」「鈴木さん、こういう揉め事は日を追うごとに余計に拗れていくんです。とにかくスピードが大事なんです。僕も暇じゃないんですから、文句を言わないで腹を括ってください。真子さんからご実家へは連絡をしてくれたんですよね」「はい、すいません。真子さんのご両親には了承してもらっています。」真子さんのお父様は元公務員で地元の市役所を5年前に定年退職されて、不動産収入もある為、悠々自適の老後生活をされています。鈴木さんは1ヶ月前に真子さんのご両親に婚約のご挨拶を済ませており、快くご承諾を頂いていますので、既に面識があります。「真子さんのご両親はとても穏やかで優しいんですよ。ホントに絵に描いたようなほのぼの家族で羨ましいです。うちの親と比べたら大違いですわ!」「鈴木さん、その話お母さんにもしたでしょう」鈴木さんはいつものように斜め右下を見つめて「えー、言いましたよ。羨ましいって。……。まずかったですかねー。」「まずかった事が分かってきただけでも進歩です。お母さんが厳しいのも分かりますけど、鈴木さんのKYの方が問題かもしれませんねぇ。お母さんの物言いがキツくなるのも分かりますわ。もういい年なんですから親にも少しは気を遣わないとダメですよ。」「はい、これから気をつけたいと思います」「鈴木さんは一応社長ですし、人付き合いもへたなので、周りの誰からもそういう事を注意された事がないんでしょう。お父さんもいらっしゃらないし、しょうがないですけど。いよいよ結婚するんですから、これからはもう親に甘えたらダメですよ。それにその空気を読めない性格を改めていかないとこれからもっと苦労しますよ」「はいはい、分かりましたー。那須さんてホントに言いたい事言いますよね。」そうこうしているうちに岡山駅に到着し、午後2時頃に真子さんの実家に到着しました。聞いていた通り穏やかなご両親で、笑顔で我々を出迎えてくれました。「この度は、わざわざ遠いところまでおいで頂きましてどうもありがとうございます。まぁ、あがってゆっくりしていってください。」「こちらこそ、突然にお邪魔して申し訳ございません。びっくりされたでしょう。」「いえいえ、私たちも今回の事では尚典君にもお母さんにもご迷惑をかけてしまって、申し訳ない事になってしまったなぁ。と思っていましたので、こうしてお話にきてもらえて良かったです」「どうもありがとうございます。それでは早速本題に入らせて頂きますね。事情は真子さんからもお聞き頂いているかもしれませんが、改めて経緯をご説明させて頂きます。」そう言って私はここまでの経緯をご説明して「単問直入に申し上げさせて頂きますが、申し訳ありませんが、結納の儀式は諦めて頂けませんでしょうか?一人娘の大切な真子さんの、一生に一度の大切な門出ですから、きちんとした慣わしに則って行いたいというお気持ちはよく分かりますので、こんな事をお願いする事は大辺心苦しいのですが…」鈴木さんも神妙な面持ちで一緒に頭を下げつつ「本当にうちの母が我が儘な事を言って申し訳ありません。」真子さんのお父さんは、腕組みをしていた手を静かに膝の上に下ろして「尚典君、それに那須さん、こちらこそ勝手な意見を押し通そうとして申し訳ない。」と言って、ゆっくりと頭を下げました。私と鈴木さんは顔を見合わせた後、改めてお父さんに視線を向けました。「結婚相談所での結婚で、お互いの親同士がしっかりとした意思の疎通もできない状況なのに、こちらの意向を押し付けるような事をして尚典君とお母さんには嫌な思いをさせてしまった。と。妻とも話していたんです。お母さんの希望通り、結納は無しで結構です。それと今後の事も、我々はもう口出しをせずに、娘と尚典君にお任せしようと思っています。」私と鈴木さんは、もう一度改めて深く頭を下げて「ご了承頂けまして、本当にありがとうございます。その代わり、真子さんが結婚後も鈴木さんのお母さんと良好な関係性を築けて、幸せになってもらえるように、できる限りの事をさせて頂きます」お父さんは姿勢を正して鈴木さんに厳しい目を向けました。「尚典君、娘の事、よろしく頼みますよ。」「は、はいっ。真子さんの事、大切にさせて頂きます。よろしくお願い致します。」私たちは、見送ってくれている真子さんのご両親に改めて深くお辞儀をして、真子さんの実家を後にしました。「真子さんのお父さん、最後にすごい厳しい顔をしてましたね。」「そうですね。娘さんを想う親御さんの気持ちというのは、本当に切実なんです。鈴木さんも覚悟してくださいね。もしも真子さんに辛い思いをさせるような事があったら、あのお父さんは絶対に許してくれませんよ。結婚は2人だけの問題じゃなくて、今まで大切に育ててこられた相手の両親の事も常に考えて、真子さんを悲しい気持ちにさせる事があったら、それ以上に相手の両親は更にもっともっと悲しい状況になるという事を覚えておいてください。親は自分の事以上に子供のことを考えてくれているんです。子供の幸せの為だったらどんな事でもできるという覚悟が常にあるんです。」鈴木さんはいつになく、うなづきながら私の話を神妙に聞いてくれています。「男性はね、結婚してしばらくしたら、妻に対して遠慮がなくなって横柄になったり、偉くもないのに偉そうにしたり、トイレ掃除もしないくせに立って小便をしたりするんですよ。男性は仕事をしているから偉い。ちょっとくらい我が儘を言ってもいい大丈夫。なんて思ってたら大きな勘違いですからね。旦那がどれだけ稼いでいようがそんな事は関係無いんです。鈴木さんも肝に銘じておいてくださいね。夫婦関係はヒフティヒフティですからね。常に真子さんが笑顔で過ごせるように心配りをしてあげるんですよ!」「分かりました。今まで立ってオシッコしてましたが、これからは座ってするようにします」「鈴木さん、今まで掃除はどうしてたんですか?」「母が月に1回程度来てくれて、してくれてます…」「…、…、嘘でしょー!信じられない。なんちゅうマザコンなんですか?。よくそれで、お母さんの悪口言ってましたね!考えられません。明日から自分でしなさい。それで、掃除の練習をして結婚後も自分で一生掃除してください。今まで40年以上してこなかった罰です。それくらい心を入れ替えなかったら貴方は確実に真子さんに捨てられます。」鈴木さんはいつものように斜め下を眺めつつ「確実に捨てられるって、そこまで言わなくても…」「いや、このまま、一人息子のあほボンのまま結婚したら、いつか確実に捨てられます。いいですか、鈴木さん。空気が読めない。人付き合いが下手。掃除もできない。髪の毛も少ない。炊事洗濯もままならない。ほとんど取り柄が無いじゃないですか!そんな男と結婚してくれる真子さんの身にもなってみてください。メリットがほとんど無いじゃないですか!もうね。気儘なおっさん暮らしは今日で卒業ですよ。明日から生まれ変わったつもりで、掃除と炊事洗濯を猛特訓してください。真子さんみたいな良い子と巡り合える事なんかホントに奇跡的なんですからね。捨てられたくなかったらせめて掃除くらいキッチリとできる人間になってください。いいですね。」鈴木さんは口を尖らせながら「分かりました…。それじゃあ帰ったら早速掃除します…」と渋々ながらも受け入れてくれた様子です。「鈴木さん、貴方は欠点だらけですけど、それを補えるだけの素直さと優しさを持っています。真子さんもその点を見てくれているんだと思います。でもね、真子さんはお母さんじゃないんですから、甘えちゃあいけませんよ。自分でできる事は全て自分でやってください。そして、絶対に真子さんを悲しませないと毎朝自分自身に誓ってください。」「分かりました」
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結婚相談所物語 Ⅱ
結婚相談所物語の続編(vol.2)です。一作目をお読みで無い方は、まず一作目をお読み頂くことをお薦めさせて頂きます。鈴木さんの話を要約するとこのような内容です。順調に交際が進み、お互いの両親への挨拶も無事に済み、結婚式の日取りも決まって、結婚式の内容はコロナ禍という事もあり、身内と近しい友人だけの小規模な結婚式を行うという事になりました。そこまでは良かったのですが、真子さんの両親は伝統的な事を重んじるご家庭で、娘の結婚の際にはきちんと結納を取り交わして、伝統的な手順を踏んで行いたいという希望を持っておられるそうです。それについて、鈴木さんのお母さんも一旦は了承していたのですが、その後になって、やっぱり結納をすると顔合わせ等色々と面倒な事が多くなるので、必要無いんじゃないかと言い出しました。それを聞いた真子さんのお父さんが、いやいや一人娘の大切な門出を面倒だからという理由で無しにするなんて考えられない。となり、それを鈴木さんがお母さんに伝えたところ、お母さんがブチ切れて「お前は男のくせに全て相手の言いなりになるのか!お前は元々優柔不断で、人の顔色ばかり伺うところが情けない。そんな事なら結婚生活も相手の言いなりになって上手くいく訳がない。そんな結婚はやめてしまえ!」と、一度言い出したらテコでも動かない性格のお母さんが、完全にヘソを曲げてしまったそうで、なんとか取りなそうとしたのだが「結婚したいんだったら、お前の好きにしたらいいけど、私は結婚式には出席しないし、結婚後も交流はしない」と断言されてしまった。という事が、昨日の出来事だったそうです。「それは、大変でしたねー。その事は真子さんには伝えたんですか?」「はい、真子さんも、母親の激しい性格を垣間見て動揺しているようでした。結婚後もお母さんとうまくやっていけるか自信が無くなってきたと、言ってました」「分かりました。まず問題を整理したいと思います。鈴木さんと真子さんとの関係性には問題は無いんですよね。」「はい、無いです。」「真子さんと真子さんのご両親。鈴木さんと真子さんのご両親との関係性も問題ありませんよね。」「はい。問題無いです。問題なのは母だけです。」「鈴木さんのお祖母さんは、どのような立ち位置なんですか?」「お婆ちゃんは母と同意見で一緒になって怒っています。」「そうですか、そしたらお祖母さんもあてにできませんね。問題になっているのは、鈴木さんとお母さんの関係性だけですね。改めてこの額の言葉を思い出してください。」「感謝・利他心・親孝行」ですか…とてもじゃ無いですけど、今の心境じゃ親孝行は無理です!母は僕の幸せなんか望んで無いんですよ」「でもこの前までは、心に想う親孝行が功を奏したのか、最近親子関係が良好になってきたと喜んでいたじゃ無いですか。お母さんの幸せと健康を願う心の持ち様を忘れていませんか?今回の件以外で何かお母さんと揉め事はありませんでしたか?」鈴木さんは、困った時や、思っている事を言い当てられた時に、右斜め下を無意識に見つめる癖があります。本人は気付いていませんが、とても分かりやすい癖の為、質問内容が図星かどうかは簡単に判断できてしまいます。この時も鈴木さんは右斜め下を眺めつつ「えー実は、先日真子さんの誕生日だったので、真子さんと2人で食事をして、プレゼントをあげたっていう話を2人にしたんですね。そしたらその後に母があきらかに不機嫌になってしまいまして、僕が真子さんの誕生日を祝った事が気に入らなかったのかなぁと思いました。急に不機嫌になったので、僕が真子さんの誕生日を祝った事が気に入らんのって言ったら、はぁ別になんとも思ってないわと返されて、こっちも意味が分からないですから、じゃあ何で急に不機嫌になったんかって聞いたら、別に不機嫌になんかなって無いわ!鼻の下伸ばしておのろけ話しよって!。みたいな事を言われて、それからこっちも応戦してしまって、にっちもさっちもいかない、いつもの大げんかになっちゃったんです…」「えー、それは大変でしたねー。そうですか真子さんの誕生日の事で急に不機嫌になったんですか……。ちなみにお尋ねしますがお母さんの誕生日はいつですか?」「母と真子さんの誕生日がたまたま3日違いで、母が5月15日で真子さんが5月18日なんですね。さらにお婆ちゃんの誕生日が5月8日なんです」「へーそうなんですか、なるほど。それでお母さんとお婆ちゃんには何かプレゼントは差し上げたんですか?」「いいえ、今まで一度も渡したことがありませんし、今回もあげてません」「やっぱりそうですか…。そりゃお母さんも機嫌が悪くなって当然ですよね」「えー、なんでですか?今までもプレゼントなんかあげた事無いですけど何もなかったですよ」「うーん、鈴木さんもつくづく女心の解らない人ですねぇ。でも無理もないか。僕も反省します。もう少し丁寧にお母さんとお祖母さんの心境を考えて、お二人に対しての対応をアドバイスしておくべきでした。すいません。2人の心境としたらですよ、今まで苦労して育ててきた息子がいよいよ結婚間近となって、喜びはもちろんあるんですけど、それと同時に何か喪失感や一抹の寂しさみたいなものを感じていると思うんですね。真子さんは良い人だけど、人の気持ちが解らないオタクで薄毛の息子が、人並みに結婚生活をおくれるのかと不安にも感じていると思うんです」「いやいや、那須さんちょっと言い過ぎですよ。薄毛は関係ないでしょー!。那須さんこそ不毛地帯じゃないですか!」「不毛地帯って、誰がシベリア半島やねん!まだかろうじて脇に残ってるわ!」「いやいや失礼。まぁ薄毛はどうでもいいんですけど、とにかく、親心としてもナーバスになっている時期なんです。そんな時にですね、親の気持ちも考えずに鼻の下を伸ばして彼女の誕生日祝いの話をして、しかもその直前の親の誕生日の事は全く無視ですか!そりゃ機嫌も悪くなるでしょー」鈴木さんは静かに天井を見つめた後、目線を右斜め下に落として「それは全く気付いていませんでした。そうですか。そんなもんなんですかねぇ。うーん、僕はどうしたらいいですかねぇ?」「鈴木さん、貴方の唯一の取り柄は素直なところです!」「唯一ですか⁉︎」「そうです。他に取り柄は見つかりません」「那須さんもきついですね~。まぁいいですわ。分かりました。それでどうしたらいいんですか?」「そうですねー。まずはこのいきさつを真子さんにお話ししましょう。仲良し家族で育った優しい真子さんはきっとこう言うでしょう。それは鈴木さんが悪い!今からでもお母さんとお祖母さんに誕生日のプレゼントをあげなきゃだめです。と。それで、真子さんと一緒にプレゼントを選んで、真子さんにはできれば2人への手紙を書いてもらってください。その手紙と一緒にプレゼントをお渡しするんです。お二人は不機嫌でプレゼントなんかいらないとヘソを曲げるかも知れません。なんと言われようとその時はじっと耐えて、鈴木さん自身のお二人への配慮の至らなさをひたすら心の中で詫びつつお渡ししてください。まずは、結納の件での問題は後回しにしてここまでをすぐにでも実行してください。いいですか」「分かりました!やってみます。」「そうです。その素直さが鈴木さんの取り柄なんです。唯一ですけど、素晴らしい取り柄ですよ!」「唯一で悪かったですねー。でも那須さんに話して少し気が楽になりました。頑張ってやってみます」そんなこんなで、思った通り、お母さんはいらないの一点張りだったそうですけど、とりあえず計画通りにプレゼントを置いてくる事ができた鈴木さんでしたが、これを機に話が好転していくほど、世の中甘くはありません。頑固なお母さんはその後も「結婚式には出席しない」という姿勢を崩さず、鈴木さんは困り果てた表情で再び事務所を訪れました。鈴木さんは事務所の壁にある「感謝利他心親孝行」の文字を眺めつつ、「那須さん、この利他心っていうのは利己心の反対の意味ですよね。僕は利他心と親孝行でプレゼントを渡したつもりですけど、何も解決してませんよ!どうしたらいいんですか?」「鈴木さん、悪いけど今回の事ではこれっぽっちも利他心も親孝行も感じられませんよ。むしろ、これでなんとか矛を収めて欲しいという自己中で利己的な感情が見え見えなんですよ。」「えー、よく言いますわ!那須さんのいう通りにしたじゃないですか!」「もちろん、しないよりはした方が良いので、プレゼント作戦を提案しましたけど、これぐらいで解決するほど、お母さんが甘くない事は鈴木さん自身が一番よく分かってるでしょー」鈴木さんは、いつものように右斜め下を眺めつつ小さく呟いています。「そうなんですよ…。母の頑固さは筋金入りですからねぇー。このまま結婚を認めてもらえないんでしょーねー。とほほ」「とほほって、昭和な嘆き方ですねぇー。鈴木さん。」「那須さん、笑ってる場合じゃないですよ!全く呑気ですねー。いったい僕はどうしたらいんですか?」「はい、次なる手立てを考えていますので、それをこれから実行していきましょう」・・・つづくここに登場する人物は「マリッジカウンセラー那須」以外は全てフィクションです。
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結婚相談所物語
「もう、ダメかも知れません…。」憔悴した泣き笑いの声で相談所の席に着くなりそう呟いた鈴木さんには、いつものマイペースな余裕は感じられなかった。「そんなに結論を焦らず、改めて経緯を説明してください、一緒に良い解決策を模索していきましょう」結婚相談所で巡り逢った真子さんと順調に交際を深めて、無事にプロポーズを済ませた鈴木さんから、「結婚式の内容で揉めてしまって、かなり精神的に追い詰められています。」と連絡が入ったのは昨夜の21時頃、電話での相談では難しいと直感的に感じた私は、翌日事務所で詳しい内容を聞かせてもらう事にしました。鈴木さんは43歳婚姻歴無し、デザイン会社を経営していて年収は1千万円を超えている、色白童顔で笑顔が人懐っこい、いわゆるハイスペック男子です。「出会いもある職業なのに今まで独身だった理由は自身の欠陥的性格にある」と入会面談の際に本人から聞かされていました。その欠陥的性格とは、・とにかくインドア好きで休みの日は一歩も外へ出ず、ゲームと漫画に明け暮れている。・人とコミュニケーションをとる事が苦手で、できればずっと1人で居たい。・職場でも必要最低限のコミュニケーションしか取らない。・飲み会などには出来るだけ参加したくない。・結婚をしても人並みの家族生活が営めるか自信が無い。鈴木さんは幼い頃に父親を亡くし、両親が経営していた印刷会社を母親が切り盛りする事になり、その為母親は仕事中心の生活で、実質的には祖母に育てられたという生い立ちです。自身曰く母親は特別に自分にも他人にも厳しい人で、又、母親に習って祖母も自分への教育が厳しく、発育段階で人並みの愛情を受けていないので、このようなひねくれた性格になってしまい、その為結婚ができないという、40~50代未婚者に多い他責思考の「結婚できない理由語り」をマシンガントークで語ってくれました。「とにかく僕は結婚には向いていないんです!」と最初の面談で豪語した鈴木さん。「でも、今日はこの結婚相談所に入会するつもりで来たんですよね?」と尋ねると「そうです」と素直に応じるのです。私は基本的に結婚に前向きな方にしか入会をお勧めしていないので、「そんなに1人がいいんでしたら結婚しなくてもいいんじゃ無いですか」とお話し、続けていつものように遠回しに入会を断るべく結婚しなくても良い理由をいくつかお話しました。・お住まいの近くに医院もあるし、お金持ちですから、何かあったらそこに連絡がいくようにしておいたら1人でも安心ですよ。・今はコンビニやスーパーで一人分の栄養のある食材を簡単に入手できるので食事には困りません。・親元を離れてから20年以上気ままな偏向思考で暮らしてきたのに、今更他人と一緒には暮らせないのでは?・結婚生活は良い事もあるけど、煩わしい事も山ほどありますよ。恋愛結婚の4割以上が離婚していますし、結婚生活は大変です。・1人だったら連休中はこもりっきりで、好きなだけドラクエをして食事はポテチとカップ麺で済ませてパンツ一丁で暮らせますけど、結婚したらそうはいきませんよ。鈴木さんは、「その通りです」といちいち大きく頷きつつ「やっぱり結婚したらドラクエもファイナルファンタジーも自由にできませんよね」「その通りです。RPGゲームができないどころかオナラひとつ自由にできなくなります」「ですから、結婚しなくてもいいんじゃないですか?。世間体の為に結婚しても早々に離婚するでしょうからお相手にも迷惑ですし、お金も勿体無いので結婚相談所への入会はしない方がいいですよ」何度も下を向いて頷いていた鈴木さんが、ハッと我に帰ったかのように私の方を見て「それでも結婚したいんです。私でも結婚できるでしょうか」と、今までの世間を斜め下に見るような語り方とは明らかに違う懇願口調で真剣な眼差しを私に向けました。「本当に結婚をしたいのでしたら、サポートはできる限りさせて頂きます。でも結婚生活には相互理解と協調性、相手に対する感謝の気持ちが大切です。できない理由探しもいいですけど、もう少し前向きに物事を考えて見る練習をしてみませんか?ご自身では特別恵まれなかった子供時代を過ごしたように言っていましたが、健康に育ててくれて大学にも親のお金で通わせてもらったんでしょう。しかも3年も浪人するなんて、立派に稼げる経営者になれたのも親御さんの支えがあってこそです。もっと親に感謝するべきですよ。」「ご自身では欠陥的性格のように思っているようですが私はそうでも無いと思いますよ。こもりっきりでドラクエをしたいのは僕も一緒ですし、一人願望は誰にでもある事です。でも結婚しない理由を生い立ちのせいにするのは良くありませんね。」「すいません、僕は結婚相談所に対する偏見がありまして、売上重視で誰にでも入会を薦めてくるものだと思い込んでいました。那須さんのいう通りです。母は厳しい人ですが女手一つでここまで育ててくれた事に、本当は感謝しているんです。はっきり言ってもらって安心しました。どうか、僕に婚活を頑張らせてもらえませんか?」「分かりました。それではサポートをさせて頂くにあたって、一つ条件を出させて頂きます。それを約束して頂けるなら、一緒に頑張っていきましょう。」「はい…、どのような条件でしょうか?」「そんなに難しい事ではありません。これからできる限り親孝行を必ず実行してください。ということです。できますか?」「母親とは顔を合わすたんびに喧嘩してて、親孝行なんかした事ないんですけど、僕にできるでしょうか?」「はい、できます。というか、これは条件ですから親孝行ができないという事でしたら、申し訳ありませんが、サポートはお引き受けできませんよ」「うーん、分かりました。やってみます・・・」「そんなに難しい事ではありません。親孝行はその気にさえなれば、いつでも・誰でも・どこででもできます。その方法を教えますから実践してくださいね。親孝行は形や言動で行うのでは無く、心で行なってください。例えば一人で何かしら美味しいご飯を食べる機会や綺麗な景色を見れた瞬間などがあった際に、このように想ってください。この美味しいご飯をお母さんやお父さん、お祖母さんにも食べさせてあげたいなぁ。この綺麗な景色をお母さんお父さん、お祖母さんにも見せてあげたいなぁ。・・・と。」「すいません。ちょっと待ってください。母とお婆ちゃんは分かるんですが、父は僕が幼い頃に既に亡くなっていていないんです。」「そうですよね、最初にお聞きしています。心に想う親孝行は親御さんが既に他界されていてもできるんです。」「僕はお母さんやお祖母さんのお陰で、こんなに美味しいものが食べられるくらい、稼げるようになったんだよ、もしお父さんが生きていれば、この美味しい食事を一緒に食べてもらいたかったなぁ」「お父さんの好物をお腹いっぱい食べさせてあげたかったなぁ」という、気持ちや想いが大切なんです。ですから、親孝行は誰でも、いつでも、どこででも、遠く離れていても、既に他界されていたとしても出来る事なんです。心が伴っていないのに、急に肩を揉もうとしたり、上辺だけの言葉や行動で示すのは気味悪がられるだけで何の意味もありません。それよりも、常日頃からお母さんお祖母さんの無事と健康を心に想い、大切に想う感謝の気持ちが肝腎です。それを今から実践してもらいたいのです。」「鈴木さん、結婚生活に限らず人生には様々な苦難が訪れます。そんな時は、この言葉を思い出して実践してみてください。きっと好転していくはずです」私は事務所の壁にかけられた【感謝・利他心・親孝行】と書かれた額を指差して言いました。「はい、分かりました。心で想うだけなら出来るかもしれません。やってみます」このような経緯で入会されることになった鈴木さんですが、根が素直という事もあったからか、入会からわずか1ヶ月で、同じくインドア派でマンガとゲーム好きな真子さんに出会い意気投合して、トントン拍子にプロポーズまで進み、半年後には結婚式を挙げることが決まりました。「母はとにかく厳しくて、僕のやる事なす事にいちいち文句を言ってくる性格なんですが、今回の交際については認めてくれているようです。」と、喜んでいた鈴木さん。私も思いがけずスムーズに話が進展して、安心しきっていた矢先に冒頭の電話がありました。鈴木さんは事務所の席に着くなり、頭を抱えて、「もう色々と面倒になってきたので、全部辞めてしまいたいです…」「まぁまぁ、事情は今から聞きますけど、正直言って、今までがスムーズにいきすぎてたんだと思いますよ。結婚後は夫婦の危機は何度となく訪れますから、結婚前に一回くらい経験できて良かったじゃないですか」「那須さんは、なんでも前向きに考えられますねぇー。羨ましいですわ」「とにかく、何があったのか聞かせてください」・・・つづくここに登場する人物は「マリッジカウンセラー那須」以外は全てフィクションです。
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呉服店が結婚相談所の運営! なんで?
高級着物販売員歴30年、倫理道徳と社会教育を推進する研究教育団体で学んできた経歴を持つ、仲人カウンセラーが運営する結婚相談所「マリッジサポート・イトカワ」でございます。当社は和歌山県の南部に位置する田辺市と神戸市中央区の元町商店街にて、2022年に創業76年を迎える2店舗の高級呉服店を営んでおります。その「老舗呉服店」が運営する結婚相談所が「マリッジサポート・イトカワ」でございます。ご相談に来られる方からは「なんで呉服屋が結婚相談所を運営するのですか?」とよく聞かれます。調整能力の高い職業=老舗呉服販売店着物は本来、冠婚葬祭にまつわる人生の門出の瞬間を彩り、和装をする事でご家族の思い出に、より大きな特別な儀式としての思い出が記憶されます。特に婚礼にまつわる和装は新郎新婦だけでなく、一人でも多くの出席者が和装をする事で、式全体の重みや壮麗さが増し、主催者や会場となるホテルなどにも喜ばれます。最近では、ホテルに出入りする際のドレスコードも曖昧になりつつあり、ホテル側も威厳を保つことに苦慮しておりますので、日本の民族衣装で最高位の正装となる「着物」で訪れて頂ける事は、ホテルの格式も保たれてとても喜ばれます。余談になりましたが、結婚式に限らず、結婚時には昔から着物に深い縁がございます。最近ではめっきり少なくなりましたが、お嫁入り拵えとして一生分の着物を買い求めて和箪笥と共に嫁いでいくという事が習わしとなっていた時代もございます。最近は、そのようないわゆる「嫁入り拵え」という風習はほとんど無くなってしまいましたが(涙)、結婚を機に婚礼時以後もお宮参りや七五三・入園・入学式など、結婚後に和装をされる可能性が高まります。老舗の呉服屋は、お得意様と深い繋がりを持ち、代々に渡って長い取引をさせて頂きます。当社は2021年に創業75年を迎えましたので、親子5代に渡ってお付き合いをさせて頂いているお得意様もいらっしゃいます。本当に大変ありがたい事です(涙)。又、当社は創業以来、外商といって、お得意様のご自宅に出向いてお好みの着物をご覧いただきご購入頂くという販売方法を主として行っております。その為、お客様とより深い信頼関係が必要となりますし、販売員にはお客様の事情に応じたパーソナルな対応が求められます。【例えば】お手持ちの着物や帯の内容を把握して似通った品物をお薦めしない。お手持ちの品物を活かせるコーディネートを提案する。お付き合いのある方同士にも似通った品物をお薦めしない。懐事情に応じた最適品をお薦めする(場合によってはそれが見つかるまでお薦めしない)決裁権を持っている方を見極める。(ご主人が購入に好意的かどうかを見極める。)親子3代でお孫様の着物を選ぶ際に意見が分かれそうな場合は、お祖母様を立てつつ、お母様の意見を取り入れて、お孫様の好みに合った最も似合う品物に導いていく。世間話などのお話にはしっかりと付き合い、気持ちよくお話をして頂く。家族の陰口を聞いた際(嫁姑問題など)は、同調はしても決して乗っかって意見を言わない。…などなど、30年以上に渡って培ってきたお客様に応じたパーソナルな対応能力が、結婚相談所での会員様へのカウンセリングに大いに役立ちます。
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IBJアワード2021(下半期)を受賞させて頂きました!
ブログをお読み頂きどうもありがとうございます。高級着物販売員歴30年、倫理道徳を学んできた経歴を持つ、仲人カウンセラーが運営する結婚相談所「マリッジサポート・イトカワ」でございます。この度、2021年下半期IBJアワード受賞の発表がございまして、前回の2021年上半期に続きまして今回もIBJアワードルーキー部門を受賞させて頂きました。こちらの賞は、2020年以後開業の事業所の中で、一定数の成婚数などをクリアした事業所だけに贈られる賞でございます。受賞はもちろん嬉しいことではございますが、何よりも私がサポートをさせて頂いている会員様が、幸せな結婚生活を迎える事ができた事で頂ける賞なので、会員様の幸せが何より嬉しい事です。成婚に至るには様々な紆余曲折がございまして、本来ならそのようなエピソードをブログで配信していけば良いのですが、会員様のプライベートなエピソードを発信する事には抵抗がありますので、出来るだけそのような内容は載せないようにしております。会員様の多くは、結婚相談所を通じて結婚をした事を公にはしたくないという方々です。ですので、私の方針としてはあくまでも黒子に徹して「目立たないように、人知れず強力なサポートを行う」という事を心がけております。イメージとしては、「寡黙ながらいざという時には適切なアドバイスをしてもらえる親戚のおっちゃん」という感じを目指しています。(どちらかというとよく喋るおっちゃんですが…)ですので、当然のことながら結婚後も(又は結婚せずに退会された場合でも)いつまでも、相談にはお応えさせて頂きたいと考えています。当相談所から昨年中に成婚されていった方々には、本当に親戚のおじさんのような気持ちで、いつまでも幸せに暮らしていって頂きたいと心から願っております。困った事があれば(無い方が良いのですが)、このおじさんにいつでも相談に来てくださいねー!恋愛相談や婚活に関する様々なお悩みやご質問に、無料で何でもお応えいたします。いつでもお気軽にご相談ください(^^)!↓↓オンライン相談のご依頼はこちらからどうぞ↓↓ https://www.ms-itokawa.com/contact.html
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最近ブログを更新できていない言い訳を聞いてください!
ブログをお読み頂きどうもありがとうございます。高級着物販売員歴30年、倫理道徳を学んできた経歴を持つ、仲人カウンセラーが運営する結婚相談所「マリッジサポート・イトカワ」でございます。私は、仲人カウンセラーとして日々会員様のサポートを行わせて頂きつつ、創業75年の着物店の店長も兼任させて頂いております。その着物店は和歌山県の田辺市と兵庫県の神戸市に2店舗を構えておりまして、この夏より田辺店と神戸店の掛け持ち勤務をおおせつかる事となりました。当相談所の方針は、「会員様への手厚いサポート」を信条に行わせて頂いておりますので、会員数に制限を設けて無理の無い運営を行わせて頂いております。ですので、私が神戸と田辺を行き来しても会員様の活動には支障のないように万全を期しておりますし、会員様の相談事には、365日24時間「いつなんどき、誰の相談でも受ける」というアントニオ猪木の精神で、日々のサポートを行わせて頂いています。とは言いつつ、神戸・田辺の着物店での営業と相談所の運営を行っていますと、かなり忙しい状況にはなりますので、何かしら支障というか疎かになってしまう部分が出てきてしまうのも本音のところです…。その疎かになってしまった部分というのが、この「ブログの更新」です。単身赴任の引っ越しやら、慣れない神戸店勤務と出張で、あっという間に時は過ぎ、気がつけばブログを更新せずに4ヶ月もの期間が経過してしまいました…。IBJの事務局や先輩相談所の意見では、ブログを更新していない相談所は、「やる気のない相談所」とみなされると何度となく聞かされていますので、大変まずい事になったとは思っています。しかーし!私は声を大にして申し上げさせて頂きたいのです。「決してやる気が無くなったわけでは無く、急に忙しくなってしまっただけなんです!」その証拠にこの4ヶ月でお二人の男性に成婚して頂きましたし、夜な夜な会員様の愚痴を聞きつつ励ましながら全力サポートを続けさせて頂きました。長々とブログを更新していない言い訳を述べさせて頂きましたが、そのような事情がありました事をお察し頂けましたら幸いでございます。私の稚拙な文章を読んでくださっていた数少ない読者の皆様には、心よりお詫びを申し上げます。改めて来年からは(来年からかいっ!)、頑張って更新を続けていきたいと思っています。もし、更新頻度が遅いなーと感じた際は、「又忙しくしてるんかなぁ…」という温かいお気持ちで見守って頂けましたら幸いでございます。次回更新まで楽しみに(楽しみにしてくださる奇特な方がいらっしゃいましたら)お待ちくださいませ。恋愛相談や婚活に関する様々なお悩みやご質問に、無料で何でもお応えいたします。いつでもお気軽にご相談ください(^^)!↓↓オンライン相談のご依頼はこちらからどうぞ↓↓ https://www.ms-itokawa.com/contact.html
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無料相談所「町の仲人さん」を開設❗️
ブログをお読み頂きどうもありがとうございます。高級着物販売員歴30年、倫理道徳を学んできた経歴を持つ仲人カウンセラーが運営する結婚相談所「マリッジサポート・イトカワ」でございます。相談所の事業を続けておりますと、色々な方がご相談にお越しになられます。「この方なら、きちんと活動されれば、1年以内にきっと結婚されるだろうな」と感じることもあれば、「この方は、難しいかな?」と感じる事もあります。難しいかなと思う主な理由は・希望の条件が著しく高い(理想と現実にかなりのギャップがある)・結婚に対して前向きではない・とても暗い・世間や自身の仕事にネガティブ思考・仲人の私が気持ちよくサポートしていく自信が無いなどが挙げられます。ご相談にこられた際の面談で、上記のような理由で「難しいかな?」と感じた方には、私の方から遠回しに、なるべく入会を踏みとどまらせるようにお話をさせて頂いております。(私の方から断るのは失礼ですし、角が立ちますのでそのようにさせて頂いております)「この方ならすぐにでも結婚できそう!」と思える素直な方でも、結婚とは縁のもので、おいそれとそう簡単には物事は運びません。上記の難しい理由に改善の余地があれば可能性はありますが、改善の余地がない場合は正直絶望的です(言い過ぎました相当厳しい道のりです)。相談所側の利益だけを優先するのであれば、どなた様でもウエルカムで受け入れるべきかも知れませんが、成婚に至る可能性が低いと考えられる方に入会を薦めるのは、相談所側のエゴでしか無いと私は考えております。
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