高齢者同士の結婚のポイント・・・入籍だけはする事!
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目次
- 高齢者の結婚は若い人の結婚と違う留意点があります。
- 事実婚ではなく、必ず「入籍」だけはして下さい!
- 事実婚(内縁関係)の場合に問題となる点
- 遺言書があっても安心は出来ません
高齢者の結婚は若い人の結婚と違う留意点があります。
私達夫婦は高齢者をお手伝いした経験をいくつか持っています。今までのご成婚の最高年齢は、男性会員83歳、女性会員73歳です。
本日も86歳の男性会員様がお見合いをされまして、交際をする事になりました。
高齢者の結婚の場合には、特に男性会員の家族が反対される事が非常に多いのが実情です。
高齢の男性は身の回りの事に不安を覚えられます。
高齢の女性は生活費の事に不安を覚えられます。
高齢の男性は健康に動ける内に婚活をされる事を心がけて下さい。介護が必要になってからでは結婚する事には無理があります。
事実婚ではなく、必ず「入籍」だけはして下さい!
簡単に「事実婚」を勧める方もおられますが、私達夫婦は必ず「入籍」だけはする様にお勧めしています。入籍する事を躊躇する方には、他を当たる様にお願いしています。
なぜそこまでこだわるのかと申しますと、人生の最後を迎えた時に虚しい想いをして欲しくないからです。
本日お見合いをされた86歳の男性にも、結婚される事になったら入籍する事を約束してもらっています。
結婚相談所におけるご成婚とは実際に籍を入れる事ではありません。結婚の約束をする・一緒に生活する・だけでご成婚となります。女性会員様が前夫の遺族年金をもらっている場合には、女性会員も入籍する事に躊躇する場合も多くあるのが実情です。
男性会員の場合には再婚して入籍する事に子供達から大反対される事でしょう。その一番の理由は財産に関する事ですね。父親が自分の母親と違う人と結婚するという事に関してよりも、財産分与が主な反対理由だと感じます。
女性会員は男性会員の親族のお気持ちを察して、入籍する事以外は一切財産に関しては口出ししない事を心がけて下さい。
入籍さえして頂ければ最悪でも4分の1の財産はもらえます。通常は2分の1ですし、一緒に住んでいる家の相続に関しても相続税で優遇されます。
事実婚(内縁関係)の場合に問題となる点
1、ご主人が亡くなった場合には、相続権が認められません。
2、ご主人が亡くなった場合には、財産分与が認められません。
3、ご主人が入院した場合、ご主人の親族とは認められません。
4、お墓の問題など、婚姻関係があるかないかで大きく違ってきます。
ご主人が亡くなる迄はそれほど大きな違いはないかも知れませんが、ご主人が体調を崩して手術するあたりから親族間で骨肉の争いになる事例が多々あります。
「相続」は「争族」とも比喩される点です。親族間でもトラブルになる事が多いのですから、内縁の場合には法律で守られる事がない点を十分に考慮して下さい。
遺言書があっても安心は出来ません
財産分与に関しては公正証書の遺言書があれば安心だと言う人もおられますが、遺言書は何度でも書き換える事が出来ます。
自筆証書遺言は認められる形式に細心の注意が必要です。
ご主人が亡くなってから財産を分与(遺贈)する事は非常にリスクが高くなります。事実婚を選択される場合には、税金は高くなりますが「生前贈与」される事をお勧めします。