将来的に独立開業を検討しているが、「今の会社をやめて独立して働く方法がわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、独立開業の方法はたくさんあります。
独立開業と言えば、「自分のお店を開く」「事務所を構える」などをイメージするかもしれません。しかし、それらの方法で独立開業するとなると、まとまった金額の起業資金が必要です。十分な自己資金がない場合、資金調達のために銀行などから融資を受けたり、助成金を使ったりする必要が出てきますが、それでは独立開業のハードルが高くなってしまいます。
そのため最近では、あまり起業資金を必要とせずに起業する方法が増えています。色々な起業方法を把握し、自分に合っているスタイルで独立開業することで、起業後にスムーズに事業を展開して稼ぐことも十分可能です。
そこで今回は、独立開業の方法をメインに紹介していきます。独立開業の方法についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
働き方の多様化で独立開業の方法も色々!
時代の流れから、独立開業した場合の働き方も多様化しています。どんなスタイルで働きたいかによって、独立開業の方法も変わってきます。まずは独立開業してからの働き方について紹介していきますので、自分が展開したいビジネスはどんな働き方がベストなのか考えてみてください。
コワーキングスペースを借りる
独立開業には、事務所や店舗を構えるイメージが強いのではないでしょうか。しかし、最近ではコワーキングスペースを利用した独立開業も増えています。コワーキングスペースでは、異なる職業や仕事をしている人たちが同じ場所に集まって、作業場をシェアします。
コワーキングスペースを利用することで、事務所を借りる初期費用(敷金や礼金など)を抑えることができ、さらに月額の賃貸料も安く済ませることが可能です。また、共有スペースでは異業種の方との交流もでき、情報交換や協働などの相乗効果まで期待できます。これらのメリットから、コワーキングスペースを利用した独立開業が増えているのです。
PCのみを使った独立開業
最近では、PCのみを使った独立開業も増えています。PCとネット環境があればできる働き方であり、事務所やコワーキングスペースを利用する必要がありません。自宅でも簡単に独立開業ができ、開業資金も少ないため低リスクでスタートさせることができます。
具体的な事業としては、「フリーライター」「アフェリエイト」「ドロップシッピング」「ウェブデザイナー」などが挙げられます。これらは、インターネットビジネスと呼ばれており、PCとネット環境があれば行えるビジネスです。副業から始められるビジネスが多く、副業から独立へとステップアップするケースも多いです。
事業継承の問題を利用した独立開業方法も選択肢の1つ
独立開業の方法としては、事業継承の問題をうまく利用する方法もあります。事業継承の問題とは、経営者の高年齢化と後継者不足の問題のことです。中小企業を中心に経営者が高齢化しており、しかも後継者がいないという企業が数多くあります。この問題を解決するための独立開業という方法もあります。
事業を継承して独立開業へ
事業継承の問題を利用した独立開業とは、簡単に言えば後継者がいない会社を購入して独立開業する方法です。具体的な方法としては、「事業継承・引継ぎ支援センターを利用する方法」と「民間のマッチングサイトを活用する方法」が挙げられます。
事業継承・引継ぎ支援センターは公的な機関で全国各地にあり、事業の引き継ぎ支援を行っています。マッチングも行っているため、後継者がいない事業継承の問題を抱えている会社がないか相談することで好条件での事業継承ができるかもしれません。
また、民間のマッチングサイトを活用する方法もあります。事業継承やM&Aのマッチングサイトがいくつかあるため、それらを活用して事業継承したい会社を見つける方法があります。
事業を継承することによるメリット
事業継承によって独立開業するメリットは、経営資源をスムーズに得ることができることです。経営資源とは「ヒト」「モノ」「カネ」を指しています。オフィスや備品、従業員なども引き継ぐことができるため、自分で1から探さなくても経営資源を得ることができるのです。
また、これまでの経営者が築いてきたノウハウや信用も得ることができます。会社自体を引き継ぐため、取引先や顧客などからの信用もそのまま継承できます。ゼロから独立開業することに比べ、事業継承によって独立開業した方がスムーズに事業を展開することができるメリットがあります。
今後、事業継承の問題は拡大していくと予測されています。それだけに、今後は事業継承による独立開業も増えていく可能性が高いでしょう。
独立開業する前に利益を出す仕組みを理解しておこう
独立開業の方法は重要ですが、それ以前に理解しておきたいのが利益を出す仕組みについてです。独立開業するためには、初期投資で使うお金や運転資金が必要です。どんな素晴らしい事業を考えていたとしても、利益がでなければ運転資金が底をついて事業を継続することができません。ですので、独立開業する前に利益を出す仕組みを理解しておくべきです。
まずは支出についての考え方を身に付けよう
利益を出す仕組みを理解するためには、まず支出に対する考え方を身に付けることが大切です。利益を出すということは、売上が支出を上回らなければなりません。そのため、どれだけの支出が想定され、利益を出すためにはどれだけの売上が必要なのかを事前に把握しておくことが重要です。
独立して自分で事業を行うと、必要となる経費がたくさんあります。商品を提供するなら仕入れ費用がかかりますし、店舗が必要なら地代や光熱費がかかります。ネット環境が事業に必要なら通信費もかかります。また、当然ですが税金の支払いも必要であったりと、様々な支出項目があります。それらをチェックし、どれだけの支出があるのかをまずは把握して、利益を出すためには売上がいくら必要になるかを確認しておきましょう。
副業からスタートすることで仕組みを理解するのもあり!
利益を出す仕組みを理解するためには、副業からスタートしていく方法もありです。独立開業する前に副業としてビジネスを展開しておくことで、起業後にどれだけの売上が見込めるのかを予測しやすくなるでしょう。副業によって具体的な売上や支出のシミュレーションができるようになると、利益の出し方についても理解を深めることができます。また、展開したい事業の市場状況を事前に把握することができるため、副業から始めることは選択肢の1つとしておすすめです。
独立開業ではSNSを利用したプロモーション方法も活用しよう
独立開業する際には、SNSを活用する方法も考えていいでしょう。TwitterやインスタグラムなどのSNSをうまく利用すれば、商品やサービスをアピールでき集客につながります。普段の何気ない投稿をするのではなく、プロモーションを意識してSNSを活用できれば、新規顧客の獲得を狙うことができるのです。しかも、プロモーションとしても使えるSNSは、自分で運用するのであれば広告費もかからず無料です。無料で広告できるSNSは、集客ツールとしてぜひ積極的に使っていきましょう。
SNSを活用したプロモーション方法とは?
SNSを活用したプロモーションの代表例として、Twitterやインスタグラムなどで商品やサービスの画像をアップする方法があります。商品画像をアップすることで、商品の魅力を宣伝することができ、ブランドやサービスのファンや新規顧客の獲得につながります。
SNSを活用したプロモーションの重要なポイントは、フォロワーを増やしていくことです。増えたフォロワーがさらに拡散してくれるようになれば、商品やサービスの知名度や認知度がアップしていくスピードも早くなります。知名度が上がれば、売上にもつながります。フォロワーを増やすには、まず自分からサービスや商品との関連性が高い人へのフォローを増やしたり、拡散されやすい投稿をするといった工夫をしましょう。
SNSだけでなく、ブログを活用するのもいいでしょう。無料ブログもたくさんあるので、こちらも無料でプロモーションすることが可能です。
新規顧客を獲得するための手法として、ぜひブログやSNSを活用したプロモーションを実践してみてください。
【まとめ】独立開業の方法も多様化しているのでベストな方法を見つけよう!
今の時代は、様々な方法で独立開業することができます。副業からスタートして独立開業へとステップしたり、後継者がいない会社や事業を継承して独立開業したりと、その方の適正や状況、ご縁によって起業方法や機会は多種多様です。副業から始めればリスクを抑えて起業することができますし、事業を継承すれば前経営者のノウハウや経営資源などを得ることができるメリットがあります。
このように独立開業の方法によってメリットも違ってきますので、自分にとってベストな方法を探して独立できるよう、あれこれと事業内容を考える前に独立開業の方法からじっくりと検討してみてください。