今の時代は、女性の社会進出が進んで独立開業を目指す女性も増えてきています。独立開業して活躍している女性には、様々な状況が考えられます。キャリアウーマンが起業して成功しているケースもあれば、結婚や子育てを機に退職した後に、改めて社会復帰のために独立開業を選ぶというケースもあるのです。
女性で独立開業について悩んでいるなら、独立開業することによるメリットやおすすめのビジネスを理解しておくのがおすすめです。メリットを知れば独立開業への気持ちを固めることができますし、おすすめのビジネスを知れば将来の方向性を決めることに役立ちます。
そこで今回は、女性が独立開業することによるメリットやおすすめのビジネスの特徴と種類について紹介していきます。将来的に独立開業を目指している女性は、参考にしていただければ幸いです。
女性が独立開業することによるメリット
女性で独立開業について悩んでいるならら、まずはメリットを正確に把握しておくことをおすすめします。女性が起業することで得られるメリットはたくさんあり、自分にとってそれがプラスなのかを考えてみてください。大きなプラスだと思えるなら、前向きに独立開業を検討してみてはいかがでしょうか。
ワークライフバランスがとりやすい
独立開業をするメリットとしては、ワークライフバランスがとりやすいことが挙げられます。会社員に比べ、起業することでスケージュールや時間の使い方が自由になります。自分で経営することで、働き方を強制されることがなくなるのです。
そのため、子育てや家庭などを優先しながらのビジネスをすることができ、仕事と家庭の両立がしやすくワークライフバランスがとりやすくなります。「子育ての時間も確保したい」「プライベートな時間が欲しい」という女性は、独立開業するというのも1つの手段となっているのです。
女性向けの支援や相談窓口を利用できる
女性の活躍が目立つとは言え、男性に比べると独立開業する方は少ないです。そのため、国や自治体では起業する女性をサポートする動きを見せています。実際に、多くの女性支援の制度や相談窓口を創設しているのです。
具体的に言えば、日本政策金融公庫の「女性、若者/シニア起業家支援資金」が挙げられます。女性または35歳未満/55歳以上の方を対象に、新しい事業の開業資金や事業開始後の運転資金を融資してくれます。このように、女性向けにした独立開業への支援や相談窓口があり、それらを利用することができるのもメリットです。
女性ならでは視点を経営ができる!
女性が独立開業するメリットは、女性ならではの視点を活かすことができることです。男性に比べると女性経営者は少なく、どうしても男性の視点からアプローチした経営が多いです。
そのような中で、女性ならではの視点や感性を活かした経営は武器になります。他社との差別化につながり、女性からも支持されやすいです。そのため、独立開業に成功しやすく、女性が独立開業するメリットと言えるのです。
女性の独立開業は増えている?実態は?
女性で独立開業を目指している方としては、独立開業をしている女性たちの実態も気になるのではないでしょうか。起業する年齢層や男女別の割合など、実態を知ることで現実が見えてきます。そこでここからは、女性の独立開業の実態について紹介していきます。
男女別・年代別の起業家数について
出典:中小企業庁 「女性起業の現状と課題」より
(https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H24/H24/html/k222200.html)
このグラフは中小企業庁によるデータであり、男女別・年代別の起業家数を表しています。グラフからは、全体的に女性は男性に比べて起業家数が少ないことがわかります。また、女性の中でも一番起業家数が多い年齢は35歳~39歳です。その後は減少傾向にあり、65歳以上からまた増えています。
このことから、一定期間社会人として活躍してスキルを得てから独立開業する女性が多く、また定年退職後に起業するというケースも多いことがわかります。とは言え、女性のどの年齢層にも一定の起業家数がいるため、あまり年齢のことは考えずに起業しても問題ないでしょう。
起業希望者・起業家の性別構成について
出典:中小企業庁「中小企業白書 2014年版」
(https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/h26/index.html)
このグラフは、中小企業庁による起業希望者および起業家の性別構成の推移データです。このグラフからは、女性の起業希望者は増えていることがわかります。しかし、実際の起業家は減少傾向にあります。
これは、起業に踏み切れない女性が多いということでしょう。同じく中小企業庁が企業に踏み切れない理由を調査し、以下のようなグラフにまとめています。
出典:中小企業庁「中小企業白書 2014年版」
(https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/h26/index.html)
女性が起業に踏み切れない主な理由としては、『収入、やりがい、プライベートの面で現状に満足している』『自分の「やりたいこと」をどうしたら事業化できるのか分からない』の2つが挙げられます。
前者なら現状に満足しているのでいいですが、後者ではもったいないです。事業化について不安の場合には、女性向けの起業セミナーやイベントに参加してみるのがおすすめです。他にも、起業を支援している民間団体(NPOなど)や商工会議所などでも、起業の相談について受け付けています。それらを利用して、事業化の仕方やノウハウを学ぶのもありです。
女性の独立開業におすすめのビジネスと特徴
女性が独立開業するなら、女性が有利なビジネスを展開するのが成功のコツです。女性ならではの視点や感性を活かせるビジネスを選択することで、上手く経営できる可能性が高まります。そこでここからは、女性の独立開業におすすめのビジネスと特徴を紹介していきます。
美容関連のビジネス
女性の独立開業に向いているのが、美容関連のビジネスです。美容については女性の方が興味は強い傾向があり、女性ならではの感性を活かすことができます。具体的な職種としては、「美容師」「ネイル」「エステ」「マッサージ」「美容コンサル」などが挙げられます。
自宅の一角をサロンにすることで、家事・育児との両立も容易です。また、店舗を持たずに出張型で開業する女性も増えており、スモールビジネスで美容関連のビジネスに参入する方法もあります。店舗を持たなければ、初期費用なども抑えることができて低資金でスタートさせることができるのが特徴です。
結婚相談所のビジネス
女性に向いているビジネスとしては、結婚相談所の開業もおすすめです。婚活への注目度は高く、ニーズがとても高い分野となっています。婚活は女性の視点や感性を活かしやすく、女性の独立開業に向いています。
また、結婚相談所の開業なら結婚相談所の連盟組織に加盟して独立開業もできます。加盟店になることで、ノウハウを得ることができて未経験からでもビジネスを始めることができます。
ハンドメイド製品を利用したビジネス
器用な女性や手芸などのハンドメイドが得意な女性におすすめのビジネスが、ハンドメイド製品を販売するビジネスです。自宅でハンドメイド製品を製作することができるため、育児・家事との両立もしやすいビジネスとなっています。
副業として始めやすいのが特徴で、まずは副業からスタートして顧客が増えてから本格的に独立開業するという選択肢もあります。また、販路についてはネットショップを運営したり、アプリやなどを利用したりすることで確保することが可能です。
女性が1人でも独立開業ができるビジネス
独立開業を目指している女性の中には、1人だけで起業したいという方も多いです。1人で起業することで、人件費が不要となり自分のペースで業務にあたることができます。業務の意思決定も容易になるなど、1人で開業するメリットもあるのです。そこでここからは、女性が1人で独立開業をすることができるビジネスの種類を紹介していきます。
美容系サロン
女性1人での独立開業なら、美容系のサロンが挙げられます。自宅の一部をサロンにすることで、初期費用も抑えることも可能です。具体的なサロンとしては、「アロマ」「リフレクソロジー」「ボディマッサージ」「リラクゼーションマッサージ」「ネイルサロン」などが挙げられます。
また、形態も自由なのが特徴で、土日のみ行う「週末起業」や出張型の美容系サロンもありです。お住いのエリアによっては、店舗を持たない出張型の美容系サロンの方が成功しやすいケースもあるでしょう。
インターネットを利用したビジネス
女性1人で気軽にスタートできるビジネスとしては、インターネットを利用したビジネスもおすすめです。具体的に言えば、「アフェリエイト」「ドロップシッピング」などが挙げられます。
ブログなどで商品を紹介し、商品やサービスが売れることで報酬を得ることができるのです。0円から始めることができるビジネスであり、誰でも簡単にスタートさせることができます。副業にしている方も多く、まずは副業として始めるのもおすすめです。
フリーランスとして活動できるビジネス
女性1人での起業なら、フリーランスとして活動するようなビジネスも選択肢の1つです。具体的に言えば、「ライター」「デザイナー」「スタイリスト」「プログラマー」などが挙げられます。
センスが重要なビジネスであり、自分のセンスに自信がある女性におすすめです。また、フリーランスとして活動する場合、営業活動も自分で行うことになります。そのため、センスに加えて、コミュニケーション能力も成功するために重要なポイントとなります。
【まとめ】女性も独立開業で仕事と家庭の両立がしやすい!
女性が独立開業するメリットとしては、仕事と家庭の両立がしやすいことです。独立開業することで自由な働き方ができ、仕事とプライベートの時間を工夫することができます。そのため、子育てや家事などの時間を確保しながら、稼ぐことができるのです。
女性ならではの視点や感性を活かせるビジネスも多く、それらの事業を展開することが成功のコツです。ビジネスによっては、自分1人だけで起業することもできます。ワークライフバランスのためにも、女性の方も独立開業を目指してみてはいかがでしょうか。