独立開業を検討している方は、成功事例だけでなく失敗についても考えておくのがおすすめです。すべての起業家が成功を収めているわけではなく、独立開業したけど「失敗してしまった」という方も大勢います。
実は、独立開業で失敗しやすい方は、ある特徴があるのです。その特徴を知って注意することで、開業後に失敗するリスクを抑えることができます。そこでこの記事では、独立開業で失敗する人の特徴について紹介していきます。
他にも、事業に失敗した場合のリスクや失敗しないためのポイントも紹介するので、独立開業を検討している方は参考にしてみてください。
独立開業でよく失敗する事柄について
独立開業では失敗する事柄は、いくつかに分類することができます。どんな事柄で失敗しやすいのかを知っておけば、対策をすることが可能です。そこでまずは、独立開業でよく失敗する事例について紹介していきます。
運転資金が足りなくなって失敗
独立開業で失敗する事柄として多いのが、運転資金が足りなくなってしまうケースです。独立開業をする場合、基本的に開業資金を用意して計画的にスタートさせます。しかし、計画が杜撰で開業資金の多くを初期投資に回してしまったことで、運転資金が枯渇してしまうという失敗が多くあるのです。
起業の仕方によりますが、店舗や事務所を構えれば賃料がかかり、開業資金を融資してもらっていれば返済のお金も必要です。杜撰な計画で資金を使ってしまうと、ビジネス自体は上手くいっていても資金がショートしてしまい失敗するということがあります。運営資金をしっかりと把握し、計画的に使用していくことが失敗しないためには必要です。
売り上げが伸びずに失敗
単純に、売り上げが伸びずに失敗するという事例も多いです。どんなビジネスをする場合でも、売り上げがなければ失敗してしまいます。計画していたよりも、売り上げが伸びずに運営資金が底をつくというケースもよくあります。事前にニーズを調べ、事業が成功しやすい環境なのかなどを検証してから起業することがおすすめです。
仲間割れで失敗
友人などと一緒に独立開業をした場合、仲間割れによって失敗するという事例も多いです。仲間で会社を設立した場合、経営責任について決めておらず、経営方針や報酬などで対立するということがよくあります。
その結果、どちらかが会社を去ることになって、会社の事業も低迷するというケースがあるのです。ビジネスとしての失敗に加え、人間関係も悪くなってしまいます。友人などと起業する際には、経営責任者を決めて方針や報酬なども事前に決めておくのが失敗しないコツです。
独立開業で失敗する人の特徴!
独立開業で失敗する人には、いくつかの特徴があります。その特徴を理解し、そうならないようにすることで失敗するリスクを抑えることにつながります。反面教師にするべく、独立開業で失敗する人の特徴を理解しておきましょう。
計画性がない人
独立開業で失敗する人の特徴は、計画性がない人です。計画性がない人が起業した場合、ビジネスの採算などを考えず運営資金を使い込んでしまう人が多いです。その結果、運営資金が枯渇してしまい、資金がショートして失敗するというケースが多々あります。
経営をしていくのは、計画性がとても重要です。開業すれば計画通りにいかないこともありますが、元々の計画がなければ修正すらできません。独立開業で失敗しないためには、しっかりと計画を立てることを習慣づけておきましょう。
ニーズを把握できていない人
独立開業してビジネスをする場合、自分で提供する商品・サービスのニーズが重要です。自分の中では優れている商品・サービスであったとしても、世間のニーズとマッチしていなければ失敗してしまいます。そのため、冷静に商品・サービスのニーズを把握することが、独立開業で成功するために必要です。
複数人で独立開業しようとする人
友人などと複数人で独立開業しようとする人は、失敗しやすいです。複数人で事業を行う場合、事業の方向性や利益の分配で意見が衝突するケースがよくあります。その結果、トラブルに発展して、起業に失敗することが多いのです。基本的には、1人で独立開業するのがおすすめであり、複数人で起業するなら経営方針や利益の分配などは事前に摺り合わせをしておきましょう。
独立開業に失敗した場合はどんなリスクがあるの?
独立開業に失敗した場合、どんなリスクがあるのか気になる方も多いでしょう。どんなリスクがあるのかを知っておくことで、「失敗しないようにしよう」と決意できるはずです。そこでここからは、独立開業で失敗した場合のリスクについて紹介していきます。
自己破産になるリスク
独立開業の失敗では、自己破産しなければならない状況に陥るというリスクがあります。起業したばかりでは、会社の信用は低く金融機関から借り入れができないケースが多いです。この場合、起業した個人の名義で借金をして、運営資金にするということがよくあります。
その場合、経営に失敗したら個人名義での借金が残ってしまうことになります。多額の借金になれば、返済できず自己破産するということが往々にしてあるのです。また、会社名義の借金でも、経営者が連帯保証人になっていれば、会社が倒産しても借金が残って自己破産するという事態に陥ることがあるのです。
ただし、自己破産したからといって人生が終わるわけではありません。実際に、自己破産から新たな事業にトライして成功した経営者もいます。独立開業の失敗で自己破産のリスクがあるのは事実ですが、自己破産したからといって人生を諦める必要はないのです。
再就職が難しいというリスク
独立開業で失敗すると、再就職が難しいというリスクがあります。事業に失敗した場合、生活費を得るために再就職を目指す方が多いです。しかし、会社員を辞めて起業した人は、会社からすれば「扱いづらい人」と見られがちです。そのため、再就職先が見つからないというケースも多々あります。
また、年齢が高ければ高いほど、再就職の難易度が高くなります。会社は、将来性のある若い人材を求める傾向があり、年齢が高いほど再就職が難しくなるのです。起業する際には、失敗して場合に生計を立てることができるのか、しっかりと考えておくのがおすすめです。
独立開業で失敗しないためのポイント!
独立開業で失敗しないためには、いくつかのポイントがあります。このポイントを押さえることによって、失敗するリスクを抑えることにつながります。そこで、独立開業で失敗しないためのポイントを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
お金をかけずに低リスクで起業
独立開業で失敗しないためには、お金をかけずに起業するのがポイントです。起業のためにお金をかければばかけるほど、失敗した際のリスクは高くなります。逆に、お金をかけずに起業することで、リスクを抑えることができます。
例えば、オフィスを自宅にして賃料を抑えるなど、できるだけお金をかけずに起業することがポイントなのです。独立開業しても、計画通りにビジネスが進むのは稀なことです。運営資金の枯渇などのリスクを避けるためにも、できるだけお金をかけずにリスクを抑えましょう。
経営の勉強をしておく
独立開業する前に、経営の勉強をしておくこともポイントの1つです。どれだけ素晴らしいアイデアを持っている方でも、経営の基礎を知らないと起業後に失敗するリスクが高くなります。
経営に関する本を読んだり、経営セミナーに参加したりして勉強することで経営についての知識を深めることができます。経営について詳しくなることで、開業後の会社運営について知り、リスクを抑えることができるのです。
副業からスタートもあり!
独立開業をする前に、まずは副業からスタートするのも選択肢の1つです。いきなり起業すれば、リスクが一気に高くなります。しかし、副業からならあまりリスクが高くありません。失敗しても、会社員としての給与があるので資金が枯渇する心配がありません。
また、事前に副業で成功することにより、成功するビジネスモデルを固めることにつながります。独立開業後に成功する下地を作るためにも、まずは副業からスタートするという選択はありなのです。
【まとめ】独立開業で成功するためには失敗しないためのポイントをチェック!
独立開業をして失敗する人がいるのは現実であり、失敗するリスクがあることを理解した上で起業するべきです。独立開業で成功するためには、失敗しないためのポイントをチェックしておくのがおすすめです。
ポイントとしては、「お金をかけずに開業」「経営を勉強する」「副業からスタート」などが挙げられます。これらは、失敗のリスクを抑えることにつながります。独立開業をする際には、できるだけリスクを抑えるように心掛けて、成功を勝ち取りましょう。