個人でもパソコンとネット環境さえあれば簡単にアプリ開発ができるようになった最近では、個人でもアプリ開発で起業する人が増えてきています。アプリ開発による起業は大成功を収められる可能性がある一方、デメリットもあるため注意が必要です。
そこで今回は、エンジニアとして起業するメリットやデメリット、アプリを活用して成功したスタートアップ企業の成功事例についてご紹介します。
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個人でもパソコンとネット環境さえあれば簡単にアプリ開発ができるようになった最近では、個人でもアプリ開発で起業する人が増えてきています。アプリ開発による起業は大成功を収められる可能性がある一方、デメリットもあるため注意が必要です。
そこで今回は、エンジニアとして起業するメリットやデメリット、アプリを活用して成功したスタートアップ企業の成功事例についてご紹介します。
まずは、アプリ開発で起業することの3つのメリットについて見ていきましょう。インターネットやスマホなどのインフラが整っている今、アプリ開発によるビジネスチャンスが拡大しています。
アプリ開発で起業することの最大のメリットは、ヒットアプリをリリースできれば莫大な収益を得ることができるという点です。IT業界以外の別の分野と比較して、物流や仕入れなどのコストや実店舗の維持コストがほとんどかからないのが、アプリ開発による起業のメリットと言えます。
アプリ開発業では、ダウンロード数に応じたサーバー代や開発の人件費が必要ですが、ユーザー数が増えることで他の業種にはないようなスピードで急成長も可能です。また、アプリ開発業は現在需要が高まっている分野のため、優れたサービス開発ができる会社には他社から高額な開発案件の依頼がくることも多くなっています。
アプリ開発による企業のメリットとして、仕事の自由度の高さも魅力の1つです。パソコンさえあれば自宅でも起業することができます。現在はIT業界の超有名企業になったGMOペパボ(旧paperboy&co)の創業者も、最初にリリースしたサービスは自宅のパソコンを使った小規模なものでした。開発環境が整った現在では、起業スタイルの自由度はさらに高まっています。
アプリ開発で独立開業すれば、通勤や就労時間の制限なく自由な働き方が可能です。場所や時間にとらわれない仕事の仕方はアプリ開発で起業するメリットとなっています。
すでに企業でプログラマーやアプリ開発者として働いている人の場合、自分がこれまで培ってきたスキルを活かして起業できることも、アプリ開発のメリットです。アプリ開発にはプログラミングの知識やサーバー、ネットワークに関する技術が必要になります。全く経験がない人でも勉強すれば起業できなくはありませんが、すでにアプリ開発スキルがある人の方が有利です。
自分自身の特技や能力を活かして起業することで、他の人にはない付加価値を生み出すことができます。新しい技術を学ぶのが好きな人にとっては、アプリ開発業は自身のスキルを高めながら収益を上げられる事業です。
一方、アプリ開発で起業する際には注意しておきたいデメリットも存在します。ヒットするアプリを開発できなかった場合など、万が一の事態を想定した事前の対策が重要です。これからアプリ開発で創業し、会社経営をしていきたいと考えている方は、特に以下のようなデメリットにご注意ください。
アプリ開発による会社運営のデメリットとして、最初から大規模なアプリ開発に着手してしまうと、起業のための大きな先行投資が必要になることが挙げられます。大規模で複雑なアプリになるほど、開発には開発スタッフの人件費や外注のコストなどが必要です。
また、最初のアプリ開発の最中は収益が上がらないため、広告などで初期投資した分のコストをいつ回収できるか分からないのもデメリットとなります。いきなり膨大な初期コストをかけて大規模なアプリを作るのではなく、まずはよりシンプルで開発コストのかからない規模のアプリからスタートすることが重要です。
アプリ開発の環境は日々進化していくため、プログラミング技術の変化に追いついていくための学習が必要です。このことは、新規技術にアンテナを張り続けるのが苦にならない人にとっては問題ありませんが、最新の技術を学ぶ学習コストを掛けたくないという人にはデメリットとなります。
個人事業主としてフリーランスのアプリ開発者になる場合には、常に最新のアプリ開発技術を知っていることは重要です。一方、ある程度会社の規模が大きくなってきた段階で自分自身は経営者としてプログラミングの実務を手放し、現場は優秀なプログラマーに任せるという選択肢もあります。
いずれの場合にも、アプリ開発事業で生き残っていくためには常に最新情報に触れる必要があることに注意しましょう。
アプリ開発で起業することのデメリットとして、ヒットアプリが作れなかった場合には収益が不安定になってしまうことが挙げられます。また、1度ヒットしたアプリが作れた場合でも、同じ成功パターンが繰り返し使えるとは限りません。自社で開発したアプリによる課金モデルで売上を上げるソーシャルゲーム系のアプリで起業したい場合には、特に注意が必要です。
ただし、一攫千金の大ヒットアプリが作れなかったとしても、アプリ開発で事業を運営することはできます。最近ではアプリ開発を外注依頼する大手企業も増えてきているため、他社の開発案件を受注することで一定した収益を見込むことが可能です。
そのため、アプリ開発で起業を考えている方は、ヒットアプリ1本に賭けてしまうのではなく、アプリ開発力を活かした複数の収入源を確保することをおすすめします。
最後に、アプリ開発の力を使って成功した事業についてご紹介します。成功事例をもとに、ぜひご自身のアプリ事業のビジネスプランを形にしていってください。
フリマアプリを大ヒットさせ、現在は上場も果たしたメルカリは、EC会社としては後発組としてのスタートでした。すでにヤフオクや楽天などのネットフリーマーケット市場が存在している中、目を付けたのはアプリの利便性です。ユーザー同士の売買をもっと手軽にスムーズにできないかという視点で使い勝手の良さにこだわり、結果として大成功を収めました。
創業者の山田進太郎さんは、自分自身がプログラマーとしてのスキルを持ち開発に携わったことでも有名です。日本で代表的なアプリ開発事業の成功事例と言えます。
日本発のチャットツールとして多くのビジネスパーソンが活用しているチャットワークも、アプリ開発力によって成功した事業の1つです。もともとは前身となる回者、ECスタジオの1サービスであったチャットワークがヒットしたことで、チャットワーク1本で海外進出を果たしました。
海外のアプリ開発事業としては、大ヒットアプリShazamなどが有名です。Shazamはスマートフォンに音楽を聞かせると、その曲のタイトルやアーティストなどの情報を検索してくれるサービスとなっています。音声認識や楽曲データベースからの検索など、高度なアルゴリズム開発力に裏打ちされた大ヒットアプリです。
今回は、アプリ開発による起業に関する情報をご紹介しました。アプリ開発事業は現在もチャンスが大きいビジネスです。メリットとデメリットの双方を把握しながら、ヒットアプリの開発を目指していきましょう。
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