学生時代に英語を学んだり、留学した人の中には、「英語を使った仕事がしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。航空会社の職員やホテルのスタッフなど、いろいろな仕事が思いつくと思います。
では、もう一歩進んで、英語を身につけた人が、独立開業したい・起業家になりたいと思ったとき、どんな仕事があるでしょうか。今回は英語を活かして起業するのに、おすすめの仕事をご紹介していきます。
コラムについて
【独立開業者のための支援ブログ】
学生時代に英語を学んだり、留学した人の中には、「英語を使った仕事がしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。航空会社の職員やホテルのスタッフなど、いろいろな仕事が思いつくと思います。
では、もう一歩進んで、英語を身につけた人が、独立開業したい・起業家になりたいと思ったとき、どんな仕事があるでしょうか。今回は英語を活かして起業するのに、おすすめの仕事をご紹介していきます。
英語を活かして起業できる仕事には、大きく分けて①英語が使えることで起業できる仕事と、②英語が使えることで差別化できる仕事の2種類があります。
①の典型例は翻訳や通訳です。これらの仕事をするためには、英語が使えることが必要不可欠です。
これに対して、②の仕事は、英語が使えることは仕事をするうえで必須ではありません。しかし、英語を使えることで競合と差別化をすることができ、有利に事業を進めることができます。
まずは、①の仕事から見ていきましょう。
英語を日本語に、あるいは日本語を英語に翻訳する仕事です。何を翻訳するかによって難易度も単価も変わってきます。映画や本の翻訳の場合は、英語力に加えて文才が必要になるでしょうし、契約書の翻訳やマニュアルの翻訳の場合は、法律や技術に関する知識が必要になるでしょう。
最近増えているのは、ショッピングサイトの商品説明の翻訳やYouTubeの動画に字幕を入れる仕事です。こうした仕事はクラウドソーシング上での仕事マッチングが増えてきていますので、個人でも仕事をすることは可能です。
通訳の仕事はリアルタイムでの同時通訳や逐次通訳、ウィスパリングなどの種類がありますが、通訳のレベルによって報酬が変動することがほとんどです。
語学力だけではなく、それをいかに分かりやすくクライアントに伝えるかも必要となります。
英語の会議の内容などを記録する仕事です。話している内容を理解し、リアルタイムで記録していくため、リスニングの能力と入力スピードが求められます。新聞社や速記会社に勤務していた人が独立してフリーランスの英文速記者として活動する人も多いようです。
社会人向けの英会話スクール、子ども向けの英語塾の講師も英語を使った仕事の中では起業しやすいものの一つです。
個人で起業するのが不安な人は、フランチャイズを利用して開業することもできます。
海外から来日した観光客向けのガイド、海外での日本人向けの現地ガイドの両方が考えられます。今後、団体旅行よりも小グループでの旅行が増えると考えられるため、従来よりもツアーガイドの人数が必要となりますし、機動力が問われるのでフリーランスのツアーガイドの需要も高まっていくでしょう。
従来、外国語で有料の旅行ガイドをするには、国家資格を取得する必要がありましたが、現在では規制が緩和され、資格がなくても有料ガイドができるようになりました。ただ、全国通訳案内士の資格を取り、日本観光通訳協会に入会すると、仕事の紹介をしてもらえるので、利用するのもひとつの手です。
海外留学を目指す人をサポートする仕事です。留学先の選定や入学手続のサポート、留学先での生活面のサポートなどを行います。
入学する学校とのやり取りや宿泊先の手配などは英語で行われるため、ビジネスレベルの英語力が必要となります。
海外から商品を仕入れて日本で売る、逆に日本の商品を海外の人に売る仕事です。これまで紹介した仕事に比べると英語が使えることが必須とまではいかないかもしれませんが、英語が使えることによって海外の業者や顧客とのやり取りがスムーズにできるのは大きなメリットでしょう。
商品によっては輸出入が禁止されていたり、個人利用目的と販売目的で条件が異なるものもあるので、日本貿易振興機構(ジェトロ)のホームページなどを確認し、必要に応じて相談してから行うようにしましょう。
次に、英語が使えることで差別化できる仕事をみていきましょう。来日する外国人が増えていることもあり、英語が使えることで競合との差別化を図れる仕事が増えていますが、特に有利になる仕事をいくつかご紹介します。
士業の仕事は日本の法律を基準として行われることもあり、これまで英語が使える人が少ない業界でしたが、来日外国人の増加や海外との取引増加に伴い、英語が使えることが他の同業者との差別化ポイントになりつつあります。
例えば、特許などの知的財産権は、日本国内で保護のための手続をするだけでなく、海外でも出願手続が必要になるケースがあります。英語が使える特許技術者や翻訳業者に書類の翻訳を依頼することもできますが、作成した書類が正しいのかどうか、ニュアンスがうまく伝えられているかの判断を弁理士自身が行えるのは大きいでしょう。
また、外国人労働者のビザの手続も、申請書は日本語で作成しますが、依頼者との打ち合わせで英語が使えるとスムーズに進められるでしょう。
ITエンジニアも英語が使えると他の同業者との差別化が図れます。システムを開発するのに使われる多くのプログラミング言語は海外で生まれ、マニュアルのほとんどは英語で書かれています。
また、そうした言語の利用者の圧倒的多数は英語でコミュニケーションを行うため、英語が使えることで最新の情報を得たり、自分で開発したものがうまく動かないときに相談できたりします。
最近では、人件費の安い海外の拠点に開発を委託するケースも増えています。海外拠点のメンバーと共同して開発を行う場合には、やはり英語が使えたほうがよいでしょう。
外国人と結婚したいという日本人のニーズはこれまでも一定数ありましたが、在日外国人の増加に伴って、日本人と結婚したいという在日外国人のニーズが増えています。
本人同士のコミュニケーションが一番大事ではありますが、英語が使える結婚相談所のアドバイザーがいると、安心感が違ってきます。英語が使えることで入会者が増えたり、成婚率が上がることが期待できるのではないでしょうか。
今回は英語を活かして起業できる仕事をご紹介しました。
AIを利用した翻訳サービスの性能も年々向上しており、翻訳だけであれば、人間でなくてもよい時代が現実になりつつあります。今後、英語を活かして起業を考えるのであれば、単に英語が使えるというだけでなく、英語力を活かしてどう差別化するかを考えていく必要があるでしょう。
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