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起業を考えたら読んでおくべき本とは?

2021.04.09 コラム

独立開業・起業のための情報収集方法として、起業セミナーに参加したり、ネットで情報を集めたりすることが考えられます。そういった方法も有効ですが、起業セミナーに参加するにはまとまった時間が必要だったり、ネットの情報は得られる情報が断片的だったりとデメリットもあります。

そんなときに利用したいのが起業に役立つ本です。本であれば、スキマ時間でも読むことができますし、体系的にまとめられているので必要な情報を探しやすいです。

今回は、起業を考えたときに、読んでおくべき本をご紹介します。

起業のためのモチベーションを高めるための本

起業を具体的に考え始めると、当初は予想していなかった困難にくじけそうになることもあります。そんなときに読んでほしいのがこれらの本です。

経営者の自伝・評伝

有名な経営者の自伝や経営者に取材して書かれた評伝には、経営者が創業してから何を考えて事業を大きくしていったのかや、失敗したときにどうリカバリーしたのかについて書かれています。

有名経営者の経験談は話のスケールが大きすぎて、「自分には当てはまらない」と思ってしまうかもしれませんが、起業の悩みは事業規模の大小にかかわらず意外に共通しているものです。また、その心構えや成功体験は、「自分も起業したらこうなりたい!」と起業へのモチベーションを高めるのに十分でしょう。

▼経営者の自伝・評伝で人気の本

自己啓発本

自己啓発本とは、悩みを抱えてネガティブになっているときに、モチベーションを高めてくれるような本のことです。「習慣」「生き方」「思考」「~の法則」「~力」「~術」といった言葉がタイトルに使われていることが多く、人生をよりよく生きるための心構えが説かれています。
「論語」や「孫子」、過去の著名人の名言集なども一種の自己啓発本といえるかもしれません。

他のジャンルの本と比べて、人によって「合う」「合わない」の差が大きいので、ランキングやレビューだけでなく、実際に手に取ってみて最初の数ページを読んでみたほうがよいかもしれません。

▼自己啓発本で人気の本

起業のアイデアを固めるための本

起業の第一歩は、「起業して何をするか?」を決めることです。その時期に読むべき本がこれらの本です。

起業アイデアやビジネスモデルを紹介した本

起業のアイデアやビジネスモデルを紹介した本は、「漠然と起業したいけれど、何をしたいか具体的には決まっていない」という人向けに、既存の事業を解説し、起業のアイデアの出し方やまとめ方を説明しています。

ある程度プランを立てている人にとっても、ヌケ・モレがないかのチェックに役立つでしょう。

▼起業アイデアやビジネスモデルを紹介した本で人気の本

事業計画の立て方について書かれた本

起業のアイデアがある程度具体的になったら、それを事業計画の形にまとめていきます。金融機関から融資を受けたり、外部から出資を受けたりする必要があるときには、口頭での説明だけでなく、事業計画書の形にまとめる必要があります。

このジャンルの本では、市場調査から収支予測、具体的な事業計画書の書き方などを説明しています。事業計画書のテンプレートがダウンロードできるものも多いので、本を片手にテンプレートを埋めていくことで事業計画書を作成できます。

▼事業計画の立て方について書かれた本で人気の本

起業に必要なスキルを身に付ける本

起業するにあたっては、その事業を行うために必要なスキルを身に付けるのは当然ですが、個人事業主として、あるいは会社として事業を継続していくうえで必要なスキルがあります。そうしたスキルについても本を読んで準備しておきましょう。

マーケティング・営業に関する本

どのような事業で起業するにしても、商品・サービスをより多くの人に知ってもらう必要があります。そのため、マーケティングや営業のスキルを身に付けることは必要不可欠といっても差し支えないでしょう。

対面でのマーケティング・営業だけでなく、Webを利用したマーケティングの重要性も高まっていることから、SNSやブログの活用についても学んでおくとよいでしょう。

▼マーケティング・営業で人気の本

税務・経理に関する本

税務や経理について、最終的には専門の人に任せるにしても、その基本的な考え方について理解しておくことは経営に役立ちます。

何が経費になるのか、収入や支出がどの勘定科目に該当するのか、領収書や請求書をどう管理するか、といったことは、起業直後から頭を悩ませる問題です。一度ルールを決めてしまうと変更しにくいものもあるので、事前に知識を身に付けて準備しておきましょう。

▼税務・経理で人気の本

資金調達に関する本

金融機関(特に起業直後に利用しやすい日本政策金融公庫)からの融資やベンチャーキャピタルからの出資など、資金調達のノウハウについて書かれた本です。

上で紹介した事業計画の立て方について書かれた本と重なる部分もありますが、事業計画にとどまらず、金融機関やベンチャーキャピタルとの付き合い方についても触れられています。

初期投資が必要な業種では、自己資金だけでは起業が難しいこともあります。その意味では、起業を考えたら真っ先に読むべきジャンルの本かもしれません。

▼資金調達で人気の本

起業手続に関する本

起業前後に必要な手続について、どのような手続があるのか、提出書類はどのように作成するのかについて説明した本です。

個人事業主の場合は、開業届と青色申告承認申請書くらいですが、会社を設立して起業する場合は、より多くの書類を準備する必要があります。司法書士などの専門家に依頼してもよいですが、その場合でも手続の流れを把握しておくと話がスムーズに進みます。

飲食店やサロンなど業種別の本では、その業種で事業を始める際に必要な許認可についてもまとめられているので、そういった本を選ぶのもよいでしょう。

▼起業手続で人気の本

法務・労務に関する本

起業すると、取引先との間で契約を締結する場面が出てきます。ネットには便利なひな型が多く公開されていますが、内容を理解せずに利用すると、自分に不利な内容が書かれていて、後から困ることもあります。

売買や賃貸借、業務委託など、契約の種類別にどんなことを契約書に盛り込む必要があるのか、どう書いたら自分と相手方のどちらが有利になるのか、など、契約書の読み方についてまとめた本が1冊あると便利です。

同様に、従業員を採用することになると、雇用契約書や就業規則の作成や社会保険の手続などを行う必要が出てきます。こうした手続も社会保険労務士に任せてしまったほうが安心ですが、仕組みや手続を理解するために本を読んでおくとよいでしょう。

▼法務・労務で人気の本

起業を考えたら必ず読む本。まとめ

今回は起業を考えたときに読んでおくべき本についてご紹介しました。多くのジャンルの本を読まなければならないと思った方もいらっしゃるかもしれません。

それぞれの項目でも触れましたが、大事なのはそれぞれの業務を1人でできるようになることではなく、従業員や外部の専門家に仕事を頼むために、「自分でなければできないこと」と「他人に任せてもよいこと」を理解しておくことです。その視点に立てば、全ての本を1ページから順に読んでいく必要がないことに気づくと思います。

また、冒頭で読書のメリットについて触れましたが、起業をする上で、本だけの情報に頼らず、周りからの情報やノウハウなどを得ることも大切です。

本を書くには時間がかかるので、最新の情報を得るのには適していませんし、どうしても一般論になりがちです。そうした本の弱点を補うために起業セミナーを利用するのもよいでしょう。

起業セミナーの探し方・活用法については、女性のための起業セミナーの上手な活用術でまとめていますので、ご覧ください。女性だけでなく、男性にも参考になると思います。

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