サラリーマンとして働いていた人が起業を考えるとき、先立つのはリスクに対する不安です。起業することでこれまでの生活は一変しますが、あらかじめリスクについて学んでおくことで、対策を立てたり、リスクを受け入れる判断ができます。
今回は、起業時のリスクをヒト・モノ・カネの観点からご紹介していきます。
コラムについて
【独立開業者のための支援ブログ】
サラリーマンとして働いていた人が起業を考えるとき、先立つのはリスクに対する不安です。起業することでこれまでの生活は一変しますが、あらかじめリスクについて学んでおくことで、対策を立てたり、リスクを受け入れる判断ができます。
今回は、起業時のリスクをヒト・モノ・カネの観点からご紹介していきます。
まずは、「ヒト」に関する起業時のリスクについてみていきましょう。
起業直後に従業員を採用しようとしても、こちらが期待するような人材を採用できないケースが多いです。コロナ禍で業績が悪化した業種が多いとはいえ、有効求人倍率の全国平均は1.0倍を超えており、依然として採用状況は厳しいといえます。
そういった状況下で、実績がない起業直後の会社に就職してもらうためにはどうしたらよいのでしょうか。給料を増やせば応募が増えるかもしれませんが、売上の見込が立たない中で給料を増やすと、固定的な経費が増加するため、黒字化が難しくなります。給料以外の条件(労働時間や年齢制限など)を緩和することで応募者が増やすことを考えてみましょう。
それでも採用が難しい場合は、人材派遣や業務委託の活用も考えてみましょう。時間当たりの単価は上がってしまうかもしれませんが、業務量が減ったときに調整しやすいというメリットもあります。クラウドソーシングを利用することで特定の業務のみを委託することも簡単になっています。
起業時は、本人以上に家族が不安になるでしょう。起業する本人は行おうとしている事業についても、起業時のリスクについても把握していますが、家族はそうもいかないからです。これまでと同じ生活ができなくなるかもしれないことへの不安はとても大きいことでしょう。
また、事業が軌道に乗っても、サラリーマンのときのように、「平日の9時から17時までは仕事、他の時間はプライベート」というわけにはいかないのが経営者です。家族との時間が減ってしまうことで、起業に対してネガティブな印象を持たれることもあるでしょう。
こうしたリスクに対して、「こうすれば間違いない」という対応はありません。不安な気持ちに耳を傾け、理解を得ていくしかないでしょう。意識して仕事から離れる時間を作ることも効果的かもしれません。
特に起業直後においては、経営者自身が動かなければならない場面が多くなります。事業について一番よく理解しているのは経営者自身ですし、事業が順調でないときであっても経営者を信頼して取引をしてくれる顧客も多いからです。
このような時期においては、経営者が健康上の問題で事業を離れることが最大のリスクといっても過言ではありません。無理をしがちな時期ではありますが、睡眠時間を確保するなど健康に留意した生活をしたり、健康診断を受けリスクを早めに察知するといった対策は必要でしょう。働けなくなることによる経済的なリスクについては、就業不能保険や損害賠償保険で対応しましょう。
次のリスクは「モノ」についてのリスクです。経営における「モノ」とは、商品・サービス・設備(店舗・工場・什器備品等)を指します。
事業を行ううえで設備は必要不可欠ですが、事業の規模と比較して過大な設備を保有することはリスクとなります。取得のための費用がかかるだけでなく、設備の維持にも費用がかかるからです。
また、当初の事業が思うように成長せず、事業転換を行う際にも、過大な設備は処分に費用がかかるほか、その設備の処分を「もったいない」と考えてしまい、決断が遅れるというリスクもあります。
起業直後においては、設備を所有するのではなく、設備(の機能)を利用できる方法がないか考えてみましょう。店舗や備品は購入するのではなく賃貸(レンタル)にすることができますし、製造業も外部の業者に委託したり、インキュベーション施設の中には工作機械が利用できるところもあります。
自社を取り巻く環境は刻々と変化していきます。当初は画期的だった商品・サービスも徐々に魅力が落ちていきます。そうしたときに、独自性を保ち続けるために改良を続けるのか、あるいは低価格化を進めるのか、といったことは常に考え続ける必要があります。
また、市場が大きくなるにしたがって、商品・サービスに対する法規制が課されることがあります。そうした情報を常にキャッチし、対応していくことも必要になるでしょう。
これまで見てきたように、起業には様々なリスクがありますが、業種によっては、少ないリスクで起業できるものがあります。ここでは具体例として、結婚相談所の仕事について詳しくお伝えしていきます。
結婚相談所の仕事の特徴は以下の通りです。ヒト・モノ・カネのそれぞれについて、低リスクの仕事であることがお分かりいただけると思います。
所属団体によっては初期費用は加盟金のみ、ランニングコストも月会費のみでロイヤリティ不要というところもあります。初期費用が安いため回収しやすく、ランニングコストが安いことで利益率が高くなり、ビジネスを大きくしやすいといえるでしょう。
今回は、起業に関してのリスクをヒト・モノ・カネの観点からご紹介してきました。起業時にはリスクがありますが、その多くは事前に準備することで回避することができます。また、事業を選ぶ際に低リスクなものを選ぶこともできます。
誰かに雇われる生活から、やりがいのある仕事へチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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