コロナ禍での結婚式
目次
- ふたりだけの結婚式①
- ふたりだけの結婚式②
ふたりだけの結婚式①
先日担当した結婚式をご紹介します。
新郎新婦:職業 看護師
結婚式:2021年3月
もともと2020年3月に結婚式を予定していた二人。
延期に延期を重ねて、ようやく結婚式を迎えることになりました。
結婚式は平日のお昼間。「ふたりだけ」の結婚式になりました。
ところが、前日になって新婦のお母様が列席されることになったと連絡がきました。
二人が結婚の誓いに選んだのは思い出の場所にあるチャペル。結婚式の時間がだんだん近づいていきます。
リハーサルの時間になり、お母様をチャペルにお連れすると、新婦を一目見ただけで涙が溢れ止まらなくなってしまいました。落ち着かれるのを待って、お母様にベールダウンのセレモニーのお役目をお願いしました。お母様はとても驚かれていましたが、少し戸惑いの表情も見せながらも、引き受けてくれました。
ベールダウンセレモニーとは
新婦がウェディングドレスを身にまとい、ベールをおろし身支度の仕上げをすること。お顔の前にゆっくりとベールを下ろしていき、「幸せになってね」そんな思いを込めて、身支度を整えていただきます。
お母様はどんなお気持ちでベールを下げたのでしょうか。参列者はお母様のみではありましたが、花嫁の結婚式に立ち会え、花嫁を送り出すことができました。
お母様が見守る中、新郎新婦が退場します。暖かい春の陽気の青空の下、鐘の音が鳴り響きます。
大階段に登場された二人を迎えたのは、コック帽をかぶったキッチンスタッフや衣装スタッフなど大勢の会場スタッフでした。日頃の感謝の気持ちと敬意を込めて、盛大なフラワーシャワーと拍手でおふたりの門出をお祝いしました。
「おめでとうございます!!」
ふたりだけの結婚式②
列席者:新婦母・愛犬
二人の実家は北海道と栃木。
大切な親族を招待して、結婚式をされたかったそうですが、高齢の親族のことも考え「ふたりだけ」の結婚式にすることになりました。
新郎新婦の入場前に、お母様にベールダウンのセレモニーをお願いしました。
写真を撮りますので、コートを脱がれることをおすすめすると、
「そうよね、脱いだ方がいいわよね。一応、持ってきてるの」とバッグからパールのネックレスとコサージュを取り出されました。
黒いスプリングコートの下には、淡い春色のやわらかな素材のボレロをお召しでした。繊細なデザインのコサージュを襟元に付けて、ロングパールをくるくるっと巻き、ドレスアップ完了です。
開式直前、お母様は鏡で入念にチェックされ、ヘアメイクさんに少しだけ前髪を整えてもらい、新郎新婦とお母様、そして、愛犬で記念撮影。
みんなが嬉しそうな表情をしながらカメラのレンズを見ていました。
「コロナが落ち着いたら、親族のみんなにお披露目する機会ができたら良いね」
新婦が笑顔で新郎に話している姿が印象的でした。
結婚式のスタイルは予定より変わってしまいましたが、「結婚式ができて良かったです」と。
今日の気持ちを忘れずに結婚生活をお過ごしください♪
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