ラブ・シャイ──女性が苦手な男性の心理とは?
- 成婚エピソード
- 自分磨き
- 男性向け
目次
- 拓実の婚活成功ストーリー
- 「女性は強い存在」──幼少期の刷り込みが婚活を邪魔する
- 婚活で「会話が続かない」──独り善がりの落とし穴
- 彼女のひと言──「この人なら、私を裏切らない」
- 「変わりたい」と思った瞬間が、人生のターニングポイント
拓実の婚活成功ストーリー
「……俺、結婚、できるんですかね?」
拓実(仮名・30代後半)は、婚活メンター・早川の前で、ぽつりとそうこぼした。
数回目のセッションになるが、彼の表情はいつもどこか自信なさげで、自己否定の色が濃い。
「できるかできないかじゃなくて、するんだよ、拓実くん」
早川は笑いながら、コーヒーを口に運ぶ。
拓実は、いわゆる”ラブ・シャイ(Love Shy)”だった。
ラブ・シャイとは、親密な男女関係を築くことが極端に苦手な男性のことを指す。アメリカの心理学者フィリップ・ジンバルドが提唱した概念で、女性と話すだけで緊張し、うまくコミュニケーションが取れない特徴がある。
この問題は単なる「シャイ」ではなく、過去の心理的な傷や家庭環境が影響しているケースが多い。
「拓実くんの場合、原因は何か思い当たる?」
早川が尋ねると、彼は少し考え込んだ後、ぽつりと言った。
「……子どもの頃、女の子のグループにいじめられてた時期があって」
「女性は強い存在」──幼少期の刷り込みが婚活を邪魔する
拓実は、優しい性格ゆえに、学校ではませた女の子のグループから標的にされた。
さらに家庭では、母親と姉が気の強い性格で、彼は常に押されっぱなし。
その結果、幼少期に繰り返し「女性は怖い」「母や姉には逆らえない」という体験をすることで、拓実の中では「女性=支配者」「自分=従う側」という役割が固定化されてしまった。
こうした「関係性のパターン」は無意識に刷り込まれるために、大人になっても異性に対して萎縮し、自分の意思をうまく表現できなくなるのだ。
「傷つくくらいなら距離を取ったほうがいい」という思考パターンが染みついてしまったのだ。
「俺、昔から“女性が怖い”って思ってたんです。でも、それを認めるのが恥ずかしくて……」
「それって、過去の記憶と、目の前の現実がリンクしちゃってるんだよね」
「……どういうことですか?」
「今、婚活で出会う女性たちは、本当に“怖い”?」
「いや、全然そんなことないです」
「そうだよね。でも、無意識が過去の記憶に引っ張られてるんだ」
拓実のように、幼少期の家庭環境や対人関係で傷を負った人は、その影響を大人になっても引きずることが多い。特に「自分にはどうにもできない」という学習性無力感が染みつくと、恋愛や婚活で積極的に動くことが難しくなる。
「でも、それを変えることはできるよ」
婚活で「会話が続かない」──独り善がりの落とし穴
拓実のもう一つの問題は、会話のキャッチボールが続かないことだった。
「質問はしてるんですけど、気づいたら会話が終わっちゃってて……」
「それ、独り善がりになってるからじゃない?」
「独り善がり……?」
「会話って、キャッチボールでしょ? でも、拓実くんは、相手の話をちゃんと受け取らずに、自分の準備した質問リストを消化してるだけなんだよ」
彼がしていたのは、「趣味は何ですか?」「お仕事は忙しいですか?」といった、いわゆる履歴書的な質問だった。
「相手の言葉の“感情”を拾わなきゃダメだよ。たとえば、女性が“最近、仕事で疲れてて”って言ったら、普通の人は“そうなんですね”で終わる。でも、そこで“どんなことが大変なの?”って聞いたら?」
「もっと深い話になる……」
「そう。女性は“共感”で会話をするからね」
会話のコツを掴み、過去のトラウマを整理していくことで、拓実は少しずつ変わっていった。
彼女のひと言──「この人なら、私を裏切らない」
そんな拓実が、ついに運命の相手と出会った。
彼女は、最初から拓実に惹かれていた。
「この人なら、私を裏切らない」
彼の慎重さと誠実さが、彼女の心を打ったのだ。
拓実自身は「彼女がリードしてくれたから」と謙遜するが、彼が変わる努力をしなかったら、このご縁は生まれなかった。
そして、彼女もまた「一人だと不安だけど、二人なら前に進めるかも」という気質の持ち主だった。
お互いに「安心できる居場所」を求めていた二人は、補い合う関係を築くことができたのだ。
婚活成功のカギ──「ありのままの自分」を受け入れる
もちろん、拓実がここまで来るには、たくさんの試練があった。
・過去の恋愛もどきの失敗を振り返る
・幼少期のトラウマと向き合い、癒す
・婚活中に最愛の父を亡くし、人生を見つめ直す
「このままじゃダメだ」ではなく、「このままの自分でもいい」と思えたとき、彼は結婚へと歩みを進めた。
婚活は単なる「相手探し」ではなく、「自分自身と向き合う旅」でもある。
「大丈夫。二人なら、きっと乗り越えられるよ」
早川は、晴れやかな顔をした拓実を見送りながら、そう確信していた。
「変わりたい」と思った瞬間が、人生のターニングポイント
──婚活とは、たった一人の「誰か」と出会うことではない。本当に望む自分を見つけ、それを受け入れたとき、理想の相手もまた君を見つける。
「変わりたい」と思った瞬間が、人生のターニングポイントだ。
一人で解決するのは時間がかかる。ラブ・シャイも、会話が続かない悩みも、過去の傷も、解決する方法がある。
もし今、「自分を変えたい」と思ったなら、その気持ちを大切にしてほしい。
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