「結婚はしたい。でもホンネは一人が楽！」

一人よがりをなんとかしたい

今日は、「結婚はしたい。でもホンネは一人が楽」と感じている方へ贈る、ある男性の婚活ストーリー（寓話）をお話しします。

彼の名前は健一（仮名）。33歳。ある日、彼は人生を変えようと決心し、婚活カウンセラー早川の相談所の扉を叩きました。

「婚活で何が一番難しいと感じていますか？」と早川が尋ねると、健一は少し戸惑いながら言いました。

「口下手で、女性との会話が続かないんです。緊張しすぎて、自分を出せなくて……。」

職場ではどうかと尋ねると、彼は少し表情を和らげながら答えました。

「接客やクレーム対応は得意です。お客様に褒められることもあります。」

「それなら、自分の得意分野を婚活でも活かしてみませんか？丁寧さや安心感を与える力。それは大きな強みになりますよ。」

健一は驚いたような顔で「そんなふうに考えたことはありませんでした」とつぶやきました。

この小さな気づきが、彼の旅の始まりでした。

彼の結婚観と、負のループの始まり

次に、早川は彼に結婚についてどう考えているのか尋ねました。

「正直、自分に足りないものを埋めたいと思っています。」

「なるほど」と早川は頷きました。「でも、結婚は欠けた部分を埋めるものではなく、相手と一緒に新しいものを作り上げることです。」

健一は少し考え、「確かに、自分のことばかり考えていたかもしれません」と気づきを得たようでした。

彼の過去を掘り下げていく中で、彼の負のビリーフ（思い込み）の背景が見えてきました。

健一の姉はとても気の強い性格で、幼い頃の彼が何か自己主張をすると、「そんな考え方じゃ通用しない」と否定されることが多かったそうです。

ある時、健一が母親に、学校での嫌な出来事を一生懸命説明すると、「そんなの大したことじゃない。お姉ちゃんを見習ってもっと強くなりなさい」と切り捨てられた経験があり、それ以来「どうせ意見を言っても聞いてもらえない」と感じるようになったといいます。

その結果、健一は「女性は怖いものだ」「議論してもどうせ負ける」「会話自体がめんどくさい」といった負の信念を抱くようになってしまいました。

「その体験が、今の婚活の場面でどう影響しているか、考えてみませんか？」と早川は促しました。

健一はしばらく考え、「相手にどう反論するかが気になり、相手の反応を窺うようになってしまい、結局、自分の考えを直ぐに言えなくなってしまうんです」と言いました。大半は「飲み込んでしまう」事が多く、コミュニケーションを途中であきらめてしまう癖がついてしまったわけです。

新しい経験にチャレンジ！

「新しい経験に挑戦してみませんか？」と早川は提案しました。

健一は少し照れくさそうに「料理教室に通ってみたいと思っていました」と答えました。

「それは素晴らしい選択ですね！」

料理教室で、彼は初めてのメニューに挑戦しながら、自然に会話を楽しんでいる自分に気づきました。

「上手くやらなきゃ」というプレッシャーを手放せたとき、女性たちとの交流も驚くほどスムーズになっていったのです。

「お見合いではどんな会話をしていますか？」

「どうしても盛り上げなきゃと思って緊張してしまいます。」

「それなら、質問を3つだけ準備していきましょう。相手の趣味や好きなことを聞くだけで十分です。それを掘り下げるのです。」

そのアドバイスを試した彼は、「次のお見合いでは自然に話せました！」と笑顔で報告してくれました。

健一は相手に興味を持つことで、自分自身もリラックスできることを学びました。

親密さへの恐れと抵抗

しかし、健一が抱えていた最大の課題は「親密さへの不安」でした。

「一人でいる方が気楽だと感じることもあります」と彼は正直に話しました。

「それは自然な感情です」と早川は答えました。

「でも、親密さを恐れる原因を少しずつ理解していきましょう。」

早川がまず提案したのは、毎朝5分の呼吸瞑想でした。

「心を落ち着ける時間を持つことで、自分の感情と向き合う土台を作れます。」

次に、彼に「親密さを感じた瞬間」を日記に書いてもらいました。どんな小さなことでも、例えば料理教室で誰かが手伝ってくれたとき、笑顔で挨拶を交わしたとき。

それを振り返る中で、彼は「人とつながることが必ずしも怖いわけではない」と気づき始めました。

さらに、彼の母親との関係についても時間をかけて話し合いました。

「母親に認められなかった自分」を受け入れることで、健一は「女性との関係は戦いではなく、協力だ」という新たな視点を持てるようになりました。

一緒にいるのが心地よい

そしてある日、健一はこう言いました。「交際が順調に進んでいる女性がいます。」

彼はその女性と初めて会ったときのことを、少し照れながら話してくれました。

「最初は緊張して、何を話せばいいのかわからなかったんです。でも、料理教室で習ったレシピの話をしたら、彼女がすごく興味を持ってくれて。そこから自然に会話が弾みました。」

彼女は健一の料理教室の話に感心し、「どんな料理が得意なんですか？」とさらに質問してくれたそうです。

そのやりとりの中で、健一は「自分の話に耳を傾けてもらえる安心感」を初めて感じたと言います。

「一緒にいて心地よいって、こういうことなんだなと思いました。」

健一は「無理に相手を喜ばせる必要はなく、自分らしくいることで信頼が生まれる」という新たな発見を得たのです。

「婚活が楽しくなってきました。焦らず、相手との時間を楽しめるようになりました。」

その声は、以前の彼とは別人のように自信にあふれていました。

【リアルラブからのメッセージ】

早川から健一さんが学んだように、完璧を目指す必要はありません。不完全な自分を受け入れ、その中にある可能性を見つけることが大切です。

リアルラブのカウンセリングは、まず自分を知ることから始まります。あなたも「体験カウンセリング（無料）」で新しい一歩を踏み出してみませんか？