寓話「先生 どうして私は結婚できないんでしょう?」
- 婚活のコツ
- 婚活のお悩み
- 自分磨き
目次
- 「何が欲しいのか、あなたは知っていますか?」
- 完璧さへの幻想と迷い
- 好きになれない悩みを解くカギ
- 行動が未来を変える
「何が欲しいのか、あなたは知っていますか?」
婚活カウンセラー早川の面談室には今日も一人の女性が座っていた。30代半ばの彼女は清楚なワンピースをまといながらも、その表情には少しの迷いが見え隠れしていた。彼女の名前は美咲(仮名)。美咲の問い掛けはシンプルだった。
「どうして私は結婚できないんでしょう?」
この質問は、早川が日々耳にするものだったが、彼の答えはいつも同じだ。
「何が欲しいのか、あなたは知っていますか?」
美咲は驚いた顔をしながらも、答えに窮した。恋愛や結婚に何を求めているのか、具体的なイメージがない。それが問題なのだと、早川は見抜いていた。
完璧さへの幻想と迷い
「結婚相手に何を求めていますか?」と早川が再び聞くと、美咲は少し困惑しながら答えた。
「優しくて、安定していて、価値観が合う人ですかね...」
早川は穏やかな微笑みを浮かべた。
「もちろん、それは大切ですよ。でも、それだけじゃ足りない。自分の中に『絶対に譲れない核』がないと、相手を選びきれないんです。迷いが続くだけ。」
「核...ですか。」美咲は眉をひそめた。
「そうです。例えば、あなたがどんな家庭を築きたいのか、その家庭でどんな幸せを築きたいのか。それが明確な人は、たとえ相手に欠点があったとしても『その欠点すら二人で乗り越えられる』と信じられるのです。その幸せの形が見えているからこそ、短所を魅力と捉えたり、一緒に工夫していこうという気持ちになれるんです。」
美咲は少し戸惑いながら尋ねた。
「でも、なぜみんな相手に完璧さを求めるんでしょうか?自分が完璧じゃないって分かっているはずなのに…。」
早川は頷いた。
「その通りですね。多くの人は、自分の不安や欠けている部分を埋めてくれる存在を探しています。でもそれが行き過ぎると、相手に理想を押し付けてしまう。そして、自分自身がどうその関係に貢献できるかを忘れてしまうんです。」
美咲はその言葉に小さく頷きながら、何かを考えている様子だった。
好きになれない悩みを解くカギ
「では、美咲さんにとって、『相手を好きになれない』とはどんな感覚ですか?」
美咲は少し考えてから答えた。
「なんというか、完璧じゃないところばかりが目についてしまうんです。それで気持ちが冷めるというか…。」
早川は静かに微笑みながら言った。
「婚活の場では、出会って3ヶ月、最大でも6ヶ月以内に成婚を決めることがルールです。その間に好きになる感情を育てるには、『完璧を求めない』と決めることが重要です。」
美咲は目を見開いた。「完璧を求めない…?」
「はい。そして、自分の核を基準に『相手のどんな部分を自分が補えるのか』に意識を向けること。そうすれば、相手の短所が気にならなくなるどころか、むしろ愛着を感じるようになります。たとえば、相手が少し控えめな性格でも、自分がリードできるタイプなら、それはむしろ良い関係になりますよね。」
「確かに…そうかもしれません。」
「好きになる感情は、相手の欠点を受け入れ、それを補い合う関係性を作ろうとする中で自然と育まれるんです。そして、自分もまた完璧ではないことを認めると、相手に対しての期待の重さが軽くなり、関係がより現実的で豊かなものになります。」
美咲はその言葉に深く頷いた。完璧さを求めることが、かえってチャンスを逃していたのだと気づかされた。
行動が未来を変える
面談の最後、美咲は静かに決意を口にした。
「もっと自分の中の大事なものを掘り下げてみます。そして、相手の短所もポジティブに受け入れられる自分になりたいです。」
早川は微笑んだ。
「その決意が大事です。自分が欲しいものを知っている人は、迷わずに行動できます。そして、その行動が早ければ早いほど、未来は変わります。」
婚活において成婚への近道。それは、迷わず行動できる明確なビジョンを持つこと。自分を知り、自分の核を見つけることが、理想の相手との未来を引き寄せる第一歩なのだ。
面談室を出る美咲の背中は、来た時よりも少しだけ自信に満ちていた。
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