映画『傲慢と善良』と婚活のリアル

映画から学ぶ婚活の「ヘビーさ」

婚活で迷子になる心理

彩香： そうかもしれません。特に、アプリでの出会いやお見合いのシーンが、すごく緊張感に満ちてて「これって本当に幸せに繋がるの？」って疑問が湧いてきました。あと主人公カケルが婚約者マミを学生時代の女友達に会わせるシーンが辛かったです。

早川： あのシーン、辛口の点数をつけられる話が本当にリアルだったよね（笑）。確かにアプリ婚活での「出会いのための出会い」を繰り返してる感じ、婚活の中で迷子になる人たちの心理をよく捉えてると思うよ。でもね、婚活が辛くなる原因の一つが、そこにあるんだ。

彩香： 「出会いのための出会い」ですか？

早川： そう。婚活をただの"条件マッチング"や"数打ちゃ当たる"みたいに捉えると、どんどん消耗していっちゃう。映画の中でも、主人公が無意識に相手をジャッジして、疲れ切ってたでしょ？

「傲慢と善良」のループから抜け出すには？

彩香： 確かに！相手のスペックばかり気にして、結局何が大事なのか見失っている感じでした。

早川： そこがまさに「傲慢と善良」なんだよ。誰もわざと傲慢に振る舞っているわけじゃないし、みんな善良な気持ちで婚活してるのに、無意識のうちに相手を評価してしまう。そして自分の価値を低く見積もりながらも、他人に理想を押し付けてることに気づけない。まさにアドラーのいう劣等コンプレックス！

彩香： それ、すごく耳が痛いです...。じゃあ、どうすればこの「傲慢と善良」のループから抜け出せるんでしょう？

早川： 映画の中でも鍵になるセリフがあったよね。「自分が何を欲しいのかが分かっている人が、結婚が早い」。これは実際の婚活でも真理だと思う。

自分の気持ちにフォーカスする

彩香： 確かに！結婚相談所の小野里夫人のセリフですね。マミが過去に断ったお見合い相手が、幸せそうに妻と子どもたちとフードコートでご飯を食べてるシーン、すごく印象的でした。

早川： あの女性は、彼のスペックにこだわらず、自分が本当に求めている「穏やかで一緒にいられる人」を選んでたんだろうね。だから幸せそうだった。婚活では、自分が置かれている状況を冷静に見て「本当に欲しいもの」に気づくことが大切。そのためには、出会いのたびに「自分がどう感じたか」を振り返ることが重要なんだ。

彩香： 「相手がどうだったか」じゃなくて、「自分がどう感じたか」ですか？

早川： そう。お見合いやデートの後、相手の評価をするんじゃなくて、「自分は何を感じたか」にフォーカスする。例えば、「この人と一緒にいて楽しかった。なにが良かったんだろう？」とか、反対に「話しづらくて疲れた。なにが私の気に障ったんだろう？」とかね。その積み重ねで、自分が本当に求めている幸せが少しずつ見えてくるんだよ。

彩香： なるほど...内省的に自分に問いかける作業を怠らないことが大事なんですね。

早川： そう。そして気づいたときには、不思議と「自分に合う相手」が目の前に現れることが多いんだよ。皆さんそうやって成婚して行く。婚活って本当に奥が深いし、面白いよね。

彩香： なんだか前向きな気持ちになってきました！次のお見合いでは、自分の気持ちをしっかり感じ取ることを意識してみます。

早川： いいね！それが婚活成功への第一歩だよ。焦らない、でも人生の時間は大切にする。そして、婚活をもっと前向きに進めたいなら、振り返りがちゃんとできる結婚相談所がおすすめだよ。映画の先生のようにね（笑）。

彩香： はい！これからの婚活が少し楽しみになりました。ありがとうございます、早川さん！

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＊本作を扱った動画はタイトル「善良な人ほど陥る『人が人を選ぶ』傲慢さのワナ！」で検索（2023/10/6公開）