「地方出身者」の婚活で、とても大事なこと

こんにちは、エンパシーの小林です。

人口の１割が住む東京には、地方出身者が約５割いると言われています。大学や専門学校、会社、特別な仕事など、多くのチャンスが東京にあるからです。

東京で働く「地方出身者」は、生活基盤が東京にあるわけですから、東京で婚活します。その多くは、東京在住の方をメインにお相手を探し、そのまま結婚し、東京で新しい家族を作ります。

この、親が地方在住で自分の代から東京人になる人、「第一上京世代」は、生まれ育った地元の文化・価値観と、東京で身に付いた文化・価値観、両方を、併せ持ちます。

結婚後も生活するのは東京なのだから、結婚に前者はあまり関係ないだろうと、特に若い人は思いがちです。

標準語（東京弁？）も身に付き、東京で友人や恋人もでき、オシャレなお店の一つや二つは知っている。

地方にいた頃の自分とは違うのだ、と思う気持ちはわかります。

結婚にあたって、地元の文化・価値観が問題になるとしたら、親や親戚との関係くらいのもので、本人同士には全く関係ない、とも思っているでしょう。

しかし、案外そうでもないことが、歳をとるごとにわかってきます。

恋愛は「よそ行き顔」でできても、結婚は日々の現実。お互いに「本当の自分」が出ます。

本当の自分は、生まれ育った土地の文化・価値観の影響を、強く受けているものです。

東京の文化・価値観をいくら注入されても、内面にはしっかり残っています。

これは、言葉（方言）や味覚（味の濃い薄い）など、日常生活でも滲み出ますし、仕事や家族に対する考え方、子供の教育、人間関係の濃淡など、人生全般に関わるテーマにも、もちろん出ます。

日常生活と人生全般に関わるテーマ。

これらを、二人で無理なく共有できることは、結婚において重要な「幸福要素」なんです。

第一上京世代のみなさんは、自分やお相手の、表面的な（後天的な）文化・価値観だけでなく、根っ子にある文化・価値観にも着目すると、いい結婚ができるような気がします。