仲人日記「婚活サポートを一番辛いと感じたとき」
- 成婚エピソード
- 婚活のコツ
- 婚活のお悩み
目次
- 婚活サポート体験事例
- 婚活に隠された彼女の本音とは
- なぜ彼女はあえて辛い婚活に挑んだのか?
- 最も辛くて最も嬉しかった婚活サポート
婚活サポート体験事例
今回はカウンセラー視点から婚活サポートしていて最もつらかったエピソードをお話しします。
この事例については、ご本人の承諾を得たうえで、一部内容を変更してお届けしています。
女性は面談当初から、始終うつむきがちで、言葉が少なく、ほとんど感情を表に出さない方でした。
失礼を覚悟で言わせてもらうと「この方は本気で結婚したいだろうか」と疑うほどでした。
婚活に隠された彼女の本音とは
活動をスタートしてからの女性は、お見合いにも積極的で意欲的に見えました。
少なくとも婚活を辛いと感じているようには見えませんでした。
ただ入会時の印象が強かったので、彼女の心理的な面を気にしながらサポートしていました。
婚活開始から3か月ほど経過したとき、女性がお見合い後、お相手と一度会ったきりで関係を断ち切ってしまうパターンを繰り返していることに気が付きました。
カウンセリング時に、ヒアリングしたころ、思いもよらない話を聞くことになりました。
「実は交際している男性がいます。」
彼女には5年越しの恋人の存在がありました。
なぜ彼女はあえて辛い婚活に挑んだのか?
結婚カウンセラーの立場から、恋人がいるのに婚活することは、お相手に失礼でありトラブルの元になるということを彼女に伝えました。
しかし、一方で彼女の気持ちも痛いほど理解できます。
5年の間、恋人に二股疑惑があったり、借金問題があったり家族からの反対などで、交際を続けることに悩んできたそうです。
好きだけど、明らかに結婚には向かない相手、周りからも反対されている、別れるべきなのは百も承知…にもかかわらず情を断ち切ることができない
結婚を考えられる相手と出会えたら断ち切れるのではないか…という周りの勧めで結婚相談所に入会に至ったのです。
最も辛くて最も嬉しかった婚活サポート
2年後
彼女は満面の笑みでの晴れ舞台に立っていました。
あれから、少しの休会期間を経て、思い直し、恋人にきっぱりと別れを告げた彼女は、お見合いで素敵な男性と出会いました。
細やかな気遣いができ、人を労わることができる優しい男性です。
プレ交際から真剣交際、プロポーズまでゆっくりと心を通い合わせ、絆を深め合った2人は、自然に出逢い、惹かれ合った夫婦そのものでした。
あの時、葛藤し苦しんでいる彼女のサポートは私も正直辛かったですが、カウンセラーとして多くのことを教えてもらった気がしました。