再婚時に必要な戸籍や養子縁組などの手続きを解説

再婚時に必要な戸籍や養子縁組などの手続きを解説

再婚時に必要な戸籍、養子縁組などの手続きについて解説します。手続き上でお困りの方、これから手続きする方はぜひ参考にしてください。

 

【再婚時にする戸籍や養子縁組の手続き】

 

再婚に伴い、戸籍や養子縁組の手続きでは、子どもを新しいパートナーの戸籍に入れるパターン、養子にしないパターンに分かれます。

 

ここでは、これらの手続きの違いと流れを詳しく説明するので、参考にしてください。

 

■パターン①子どもを再婚相手の戸籍に入れる■

 

子どもを再婚相手の戸籍に入れるには、法的な手続きとして養子縁組が必須。「普通養子縁組」「特別養子縁組」の2つのタイプが存在し、どちらを選択するかは、子どもの年齢や現在の家庭環境、実親との関係など多くの要素に基づいて決定されます。

 

□普通養子縁組□

 

普通養子縁組は、再婚相手を法的に子どもの養親として戸籍に記載する方法です。手続きは比較的簡単で、必要書類を市町村の役所に提出するだけで完了します。

 

手続きすると、子どもは法的に養親の子とされますが、実親との法的な親子関係も維持されるため、子どもは二重の親子関係が成立されるのです。

 

そのため、万が一の状況下でも、元の親が子どもを引き取れます。

 

□特別養子縁組□

 

特別養子縁組は、15歳未満の子どもを対象にした、法的な親子関係の変更を伴う手続きです。この方法では、実親との親子関係が法律上解消され、養親と子どもとの新たな親子関係が確立されます。

 

特別養子縁組を進めるには、夫婦共同での申請、年齢要件の充足、実親の同意、そして子どもの監護期間など、多くの厳格な要件を満たす必要があります。

 

制度は、特に養育環境が適切でない場合に、子どもがより良い環境で育てられるように設計されているのです。

 

■パターン②子どもを養子にしない■

 

子どもを養子にせず再婚する場合、戸籍の整理が必要です。このパターンでは、子どもの戸籍や名字はそのまま保持され、再婚する両親のどちらかが他方の戸籍に入ることで新たな家庭が形成されます。

 

ここでは、具体的なケースに応じた戸籍の移動と、その影響について詳しく解説します。

 

□自分が相手の戸籍に入る□

 

自分が相手の戸籍に入る場合、婚姻届の提出によって手続きは完了。この際、自分は元の戸籍から外れて新しい戸籍に加わりますが、子どもは元の戸籍に留まるため、子どもの名字や法的な状況に変更はありません。

 

ただし、もし子どもの名字を変更したい場合は、追加で「子の氏の変更許可申請」を行う必要があります。

 

□相手が自分の戸籍に入る□

 

相手が自分の戸籍に入る場合も、婚姻届を提出するだけで手続きは完了します。

 

子どもがすでに自分の戸籍に入っている状態であれば、この手続きによって相手が新たに自分の戸籍に加わりますが、子どもの名字や戸籍上の位置には変化はありません。

 

この方法は、家庭内の統一感を持ちつつ、法的な手続きもシンプルだと言えます。

 

 

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