【宅建士は見た】首都圏住宅事情の危険な噂と真相
- 結婚準備
- 男性向け
- 女性向け
目次
- 騙されない新居選び
- ホントのとこどうなの?「賃貸VS持ち家」論争
- 住宅にかける適正費用
- 家賃払うなら住宅ローンのほうがお得ってホント??
- 真剣交際で話題にしてほしいこと
騙されない新居選び
こんにちは。
住宅業界で1000組以上の賃貸・売買・建築経験を経て、独断と私見での「首都圏住宅事情の真実」をお伝えする回です!
結婚後のライフプランの参考になれば幸いです。
さてさて、これから結婚生活を送ることを考えた時に、真っ先に「住まい」の検討をしますよね。
この首都圏という土地の高いエリアで、自分たちの暮らしに合った住宅の選び方に戸惑う方も多いと思います。
ズバリ、住宅選びに正解はありません。
先にお伝えしておきますね。
世の中には様々な住宅の考え方がありますが、20年近くこの業界で住まいのお手伝いをした私が見た「危険な落とし穴」がいくつかあります。
この穴だけには落ちないように婚活中の方もこれからの方もライフプランをよく考えて、お相手の選びの参考にしてください。
ホントのとこどうなの?「賃貸VS持ち家」論争
「賃貸VS持ち家」どちらがお得?
という調査を見ますが、正解はありません。
世情を表すための調査でしょうが、我々にとってはどちらがステイタスなのか、どちらが勝ち組なのか、そんな目線で見てしまいますよね。
「そりゃ持ち家のほうが自分の家という価値があっていいに決まってるでしょ!」と思うかもしれません。
でもね、家なんて築10年過ぎた辺りからメンテナンスは必要だし、建具は古臭くなるし、価値はどんどん下がるのです。
老後まで長く住むとして、長期的な維持メンテナンスはできますか?
それなりの修繕費を準備する必要があります。
外壁・屋根・給湯器・水回り設備などのメンテナンスは15年前後でやってきます。
戸建て(木造)の場合は築15年過ぎたあたりから、上物の価値はほぼなくなり、土地のみの価値として流通します。
マンションも土地建物の価値となりますが、修繕積立金は管理組合の同意で上がる可能性もありますし、途中大規模な災害に遭った際にはたちまち赤字経営の管理組合となってしまいます。
それだけならよいのですが、管理費や駐車場代なども契約時のままとは限りません。
もちろん、住宅保険の加入や固定資産税の支払いも発生します。
あと、昨今増えているのは「近隣トラブル」です。
騒音やごみ問題、道路族などの近隣問題が勃発してもなかなか転居とはいきません。
十分に近隣調査をして土地を買っても、後で引っ越してくる隣人によってひどい目に遭うかもしれません。
でも「自分の城を持った」という満足感はあるでしょう。
「じゃあ、賃貸のほうがいいの?」
そうとも言えませんが、賃貸のメリットは「嫌なら引っ越せばいい」「仕事や学校の都合で転居可能」「設備の入れ替えは家主持ち」「常に新しい設備で暮らせる」などなど、利点はあります。
デメリットは永遠に続く家賃、老後の審査問題ですね。
賃貸と持ち家もそれぞれメリットデメリットがありますので、パートナーと価値観を一にして検討を進めましょう。
不動産屋や住宅展示場に来て価値観が合わないことが発覚する夫婦やカップルも多々いるのが現状です。
大きなお金が動きますし、住まいはとても大事なので、価値観のすり合わせは必要です。