好きで結婚した価値観が結婚生活の中で嫌いに！？

結婚とは「価値観の初期化」である

毎週日曜日にゲストをお呼びしリアルな結婚生活の模様を中村とのトーク形式でお届けしている生放送番組「夫婦オデッセイ～泥と花」

第9回目のゲストは田中 美薫江（たなか みかえ）さん。

お仕事はオンラインエンターテイナー（オンラインでの司会業、オンラインツアー）、街歩きツアーガイドをされていらっしゃいます。

結婚とは「価値観の初期化」であるとおっしゃるみかえさんのお話を聞いてみましょう。

～出会いのキッカケは？～

飲み会ですね。当時、勤めていた会社の先輩と同僚の女性と3人で飲みに行ったら先輩の大学時代の先輩が来ていて、それが主人でした。会社の先輩は、紹介する気があったのかなかったのかは分からないですね。

～どうやって恋人関係に？～

その後、主人が毎日会社の前で私を待っていました。これって気に入った人ならうれしいけど、ちょっと嫌な人だとストーカーですよね（笑）

そこから一緒に帰りますかってなって、銀座界隈だったのでデパートに寄り道してあのネックレス可愛いって言うと小さい袋持って待ってくれていたりもしました。でも当時、私はモテキ最盛期だったので「ふーん」という感じで。一緒に働いていた可愛い同僚がお酒好きで、会計の時間になるとあの人呼べばってなってうちの主人が会計をする感じでしたね。

私は男性とお付き合いしても束縛されるのが嫌で逃げたいタイプで、主人との1回目のデートのときにこの人と付き合ったらもう逃げられないと思い距離を置こうとしたんですが、デートの回数や一緒にいる時間が増えて居心地の良さにいつの間にか付き合うようになりました。付き合ってくださいの言葉は、「僕は君と恋人になりたいけど恋人になるにはどうしたら良いか毎日考えています」ってメールに書いてありましたね。主人の作戦だったんじゃないかな。

～結婚までの道のりは？～

知り合って半年ぐらいでプロポーズの雰囲気があり、一緒に住める家を借りようかなと主人が言い出しました。結構はやかったですね。私がちょっと待ってという感じになっていましたが、僕の実家に遊びに行ってみない？となり、家に遊びにいくことになって1年後には結婚する話になっていました。

～結婚生活での苦労は？～

まったく違う業種、職種で働いていた主人がうちの実家がやっていた会社で働くことになったんです。結婚と同時に入社し私の実家の価値観に合わせて生きていかないといけない状況になったので苦労したと思います。3年ぐらいは子供がいなかったので旅行にいったりしていましたがケンカが増えましたね。結婚前は自分の実家の価値観がきついというかもっと違う世界を見たいと思っていたのに、そっちの価値観に主人が入ってきたのでぎくしゃくしましたし、主人も価値観に入るのが難しいし、私も主人がうまくできないのにモヤモヤし、このままでは主人のことを嫌いになるかもと結婚5年目ぐらいのときに思いました。私の中で実家の価値観をとるか彼をとるかの選択肢が出てきて、このままだと結婚生活がダメになるんじゃないかというジレンマも抱えていました。ただその時にこの人を選んだんだからこの人を選びたい、そうしないと終わると思いましたね。ある時、片づけをしていたら結婚前につけていた心のモヤモヤを吐き出すノートが出てきて、そのノートを見たら彼の文化的な考え方に惹かれているって書いてあって、それを見たときにはっとしました。主人の良いところだから結婚しようと思ったのに結婚生活をしているうちに嫌いな部分になりつつあったんです。よく旦那さんが結婚前と変わったっていう話がありますが、自分が変わったことの方が大きかったりするんですよね。

結婚式で白無垢を着るのって真っ白な気持ちというか、全てを０にしてその人と会うというか。価値観を初期化して、その人と価値観をちゃんとベースを積み上げていかなきゃいけないんだなと思いました。なので私は結婚とは「価値観の初期化」であると思います。

～最後に～

結婚っていいですよ。お互いの歩調が合う10年目ぐらいまでちょっと大変でしたし、これからも大変なことはあると思いますが、それでも楽しいですね。お互いに新しく２人で作ろうという気持ちがあれば大丈夫だと思います。