離婚から再婚への道のり

結婚とは「意思である」

毎週日曜日にゲストをお呼びしリアルな結婚生活の模様を中村とのトーク形式でお届けしている生放送番組「夫婦オデッセイ～泥と花」

第10回目のゲストは堀 久恵（ほり ひさえ）さん。

お仕事は、あげガールコーチとして離婚危機の夫婦関係修復、離婚回避の奥様のサポートをしていらっしゃいます。

ご自身が過去にモンスター妻で夫から愛想を尽かされ離婚してしまった苦い体験から自分のようになって欲しくないという思いで結婚について勉強され再婚していらっしゃる久恵さんのお話を聞いてみましょう。

～離婚から再婚と現在の仕事について～

１回目の結婚ではひどいモラハラ＆モンスター妻で、結婚して2年たったくらいのときにもう耐えられないと離婚宣告をされました。半年程の協議期間を経て、最後は私も同意し離婚を自分で選びました。当時、私はバリキャリで夜遅くまで働いて本当に忙しく、女性も一生懸命仕事をして頑張っているとどうしても家庭でのコミュニケーションをとる時間がなくなる。さらに心の余裕もなくなって相手にイライラをぶつけたくなるし働いていると中身が男性化してきてしまって家に男が二人いるみたいになりやすい社会なんですよね。実は男性と女性って宇宙人ほどに違うんですが、その教育を受けてないので関わり方を変えなきゃいけないのを知らないがゆえに離婚になってしまうケースが起きることを自分が体験して気づきました。そういう社会構造や男女の教育が足りてないことで自分自身も離婚することになりましたが、次は幸せな結婚が続くような自分になりたいと思い、いろいろ勉強をして身に着けてきたのと同時に、たくさんの人に伝えてのぞまない離婚は減らし本当に幸せな夫婦を日本でいっぱいにしたいのが私の離婚、再婚とこの仕事をしている理由ですね。

～元夫とのこと～

最初の主人との出会いはmixiで社会人2年目ぐらいの時に出会い25歳で結婚しました。歌が趣味で本格的に歌のユニットの相手を探そうとmixiで募集をかけている人のスレッドを見ていて、目に留まったのがのちの旦那さんになる人でした。最初は音楽ユニットの相方でしたね。

婚約は付き合って1年半ぐらいの時です。さすがに結婚の話も出ているし、プロポーズはこの日だろうと思っていた記念日があったんです。でも彼が前日に明日どうしようかって言ってきて、私はちゃんと用意してるものと勝手に思い込んでいたので、それを聞いてぶち切れちゃって、食事にもういかないと言ってボイコットをしようとしたんですが、それでも彼はめげずにレストランを予約して無理やり連れて行って最悪な空気の中で食事がスタートし、最悪な空気の中で指輪を出してきたんです。その瞬間は私もムカついていたので保留って言いましたが、保留じゃだめと言われ、じゃあいいよ結婚するよという感じになり、お互いキレながら婚約しました（笑）

当時の私は傲慢だったし感情のコントロールができていなかったので、結婚準備でも揉めましたし、いろいろ自分でがんばりすぎて帯状疱疹が出たまま結婚式を行いました。

結婚前から相手やスケジュールが思い通りにならない、自分が本当は彼にこう接したいのにできないとか何もかも思い通りにならないことが受け入れられない度に彼に感情をぶつけては彼を傷つけて、いつも私が喧嘩をふっかけて彼がしゅんとなる状況でした。

～うまくいかなかった理由～

自分で自分のことを愛したり幸せにできてないと結婚は上手くいかないということに気づきました。私が提唱しているあげガールというのは自分で自分をあげてその次に夫をあげる順番なんです。自分のことを自分で満たして溢れた愛を彼に与えてあげましょうというものなんですが、1回目の結婚がうまくいかなかったときの私は自分のことを自分で満たせていませんでした。彼が自分の思い通りに動いてくれたら自分は満たされる、仕事でまわりから評価される結果が出たら満たされる、常に他からで自分が満たされると思い込んでいましたが、他人が100％自分の思い通りに動いてくれるなんてありえないし、ずっと満たされなかったからうまくいかなかったというのが一番大きい理由です。

どうして自分を満たせてなかったのかを考えたときに私、心が傷ついてたんですよね。幼少期の家庭環境の影響とか個々の出来事で人間はたくさん傷ついちゃうんですが、特にうちの両親はいわゆる昭和の普通の家庭で父が亭主関白。全部自分が正しいという独裁的・・・今でいうモラハラ夫的な父でした。厳しい家庭で育ってきたので、褒められないしお父さんが優しくしてくれない。私は私のままで愛されているという自信が根本的に持てないまま大人になってしまいました。根本で自信がないから何をしても満たされない状況になっていました。自分で自分を満たせてない人はあなたが悪いんじゃなくて、あなたがいろんなことで傷ついてきたからしょうがないということは伝えたいですね。

～前の離婚から何をしたのか？～

1人の力ではできなかったので、いろんなセッションを受けて、コーチングやカウンセリング、心理セラピー、男女の違い、各種心理学など年間１００万ぐらいかけてとにかく学びました。

今は旦那さんから離婚宣告を受けている方や旦那さんが不倫しちゃった方、モラハラ、セックスレス、借金、ゲーム依存など重めな夫婦問題を抱えている奥様方にあげガールになっていただき、関係修復をしたり自分で離婚を選んで新しいパートナーさんを見つけるという方もいらっしゃいます。

～最後に～

結婚とは「意思である」と思います。実際に私が離婚、再婚を経験し、結婚は黙っていても幸せに続けられるものではないけれど、自分がこの人との良い関係を作り続けていく意思を持つこと、この人のことを愛し続けるという意思をもち続けることができれば安心感だったり、成長だったり、安らぎだったり、楽しさだったり、幸せだったり一人では経験できないものをたくさん体験させてくれるものだと思います。私自身も離婚してすごくつらく悲しい思いもしました。けれど今再婚して、夫が何かをしてくれるとかではなく、彼という存在が自分の魂とつながって、彼がいてくれるだけで何でも乗り越えられる、彼がいるからこそ自分が癒されどんどん成長できる、お互いが本来の自分に戻れていると言葉ではうまく表現できないほどの感動と愛をいただいています。今までの恋愛がうまくいかなかったとか今まで恋愛経験がなかったとかで自分には結婚がむいてないとか、結婚がうまくいかないメディアの報道などもありますが、決してそうではないです。結婚を続けるというのは誰にでもできる技術で実践をすればやっていけるのでぜひあきらめずにあなたの望む結婚を夢見て結婚に学びと実践をしてみていただきたいなと思います。