クリスチャン婚活の落とし穴
目次
- クリスチャンの婚活の現実
- 婚約中に破談になるケース
- プロフィールにクリスチャンである旨を書く意味
クリスチャンの婚活の現実
弊社では(一般の方はもちろん)、クリスチャンの方の婚活をサポートさせていただいております。
クリスチャンの方で弊社に来られる方でけっこう多いパターンは以下の通りです。
①クリスチャン専門の相談所やコミュニティー(パーティーも含む)所属していたことがあるけど、ふさわしいお相手と出会えなかったという方
②婚約までいったが、途中で破談になってしまったなどです。
それぞれについて解説していきます。
①は、月に1~2人紹介されるというパターンで、あらかじめお見合いする人は決まっているケースです。
会う前にお断りはできますが、自分が沢山の中から選べるという選択肢が残念ながらありません。
お見合いもオンラインでするケースがほとんどです。
ところで、過去のブログでも触れましたが、日本のクリスチャン人口は非常に少ないです。
教会でも約半数が女性の高齢者で、男性の独身の人がいても少し年配の方や逆に若い学生だったりします。20~30代の女性が結婚したくても年齢的にバランスが取れた男性が圧倒的に少ないのです。
もちろん、都心には若い人中心の教会もありますからこの限りではありませんが、それでも全体的に20代後半~30代後半の独身男性はやっぱり少ないのです。
20〜30代のクリスチャン男性が居たとしたら、すでに結婚しているケースが多いです。
①クリスチャン専門の相談所やコミュニティーに所属の場合、マッチングすることがメインで成婚までサポートをしてくれるところは実際はほとんどありません。
基本的に成婚は会員が自分達でするものと考えてください。
結婚する条件に(相手がクリスチャンであること以外に)住む場所や年収など他にもいろんなことを望んでいた場合、どんな部分で折り合いをつけるのか、基本的には自分で決めていかなければいけません。
あと、クリスチャンコミュニティー(パーティー)というのがありますが、こちらには「結婚を前提としておつきあいをする」という意識が希薄な男性も入っていて、これも自分達だけで結婚まで話をまとめるのは、よっぽど相性がいいカップルです。
脅すわけではありませんが、意外と至難の業です。
運営している側もあくまでコミュニティーであって、成婚を意識して運営されているわけではないので、相当自分がしっかりリードしてないとうまくいきません。
こういった場所で知り合ったクリスチャンの男性(結婚する意志がなかった男性)と何年も交際をして別れ、年齢だけ重ねてしまったという女性は少なくありません。これは大きな落とし穴ですね。
ただ、女性が非常にしっかりしており、状況に流されず自分で交際をある程度リードができれば、成婚していく人ももちろんいます。
婚約中に破談になるケース
②の出会って婚約はしたが、途中で破談になってしまったというケースについて解説します。
クリスチャン専門の相談所は、月会費数千円など、
かなり安価な料金で運営されているところもあります。
運営している側もほとんど奉仕に近い状態です。
(それ自体は素晴らしい神の働きだと思います)
ですが、安価な料金にしてしまうといろいろな問題も発生します。
例えば、活動する人の収入そのものがあまりないケースや身体的に継続的な労働が厳しいケースなどです。(これは決してそのこと自体が悪いといっている訳ではありません。しかしながら結婚を前提とすると条件面で、女性から選ばれにくい可能性があります)
もうひとつの側面は、サポートそのものが薄いという点です。
そもそもマッチングがメインですから、サポートはほとんどありません。活動する人数に対して成婚までのサポートをする仕組みがそもそもないということです。
そうなるとどうなるかについて解説します。
基本的には、自分たちでお付き合いをはじめ、自分たちで婚約をする段取りまで全部しないといけません。
普通の恋愛であればもちろんそれが普通です。
しかし、初対面同志がマッチングを通して知り合って、お付き合いを経てプロポーズまでして、お互いの家族を紹介し、サポートなしに結婚までたどり着くのは相当大変なのではないでしょうか?
だいたいが異性とお付き合いをした経験のない人が多い奥手の人同士です。
女性も男性も受け身になってしまいがちです。
弊社の場合だと、マッチングから仮交際、真剣交際まですべて細かくサポートをさせていただいております。会員様からは「どんな人とマッチングするのがいいか?」などのご相談にのるのはもちろん、その都度お付き合いのフェーズを意識してヒアリングをしながら相手の相談所とも連携を取り合って慎重に進めていきます。
途中でお付き合いをやめた方がいい場合は、会員様と相談の上、交際をストップする場合もあります。
この途中で交際をやめるということが実は非常に大事で、これがサポートがついている最大の価値とも言えます。
交際が浅いうちにストップすることで別の人と会う展開も開けますし、なにより精神的なダメージが最小限でとどめられます。この段階だと、特にダメージも受けてないという人がほとんどです。
ですが、これが自分たちだけで進めると中途半端に婚約寸前、結婚寸前までいって破談となる可能性が高くなります。
ひっかかっていることがあるのに途中でお付き合いをやめる選択ができなかったのは、実は心理的な理由があります。
「ただでさえクリスチャンは少ない、この人を逃してしまったら他にクリスチャンと出会えることはないかもしれない?」と思いながら、第三者に相談できない環境でズルズルと解決しないまま時間が経ち、結局どうしても解決しないとなり破談になります。
破談の理由はそれこそさまざまです。
お互いの仕事はどうするのか、どこに住むのか、どちらの教会に行くのか、相手の言っていることが最初と違ってきた、それにお互いの家族の意見などが入ってきて、最悪の場合破談という事態に発展するのです。
そもそも仕事の事や済む場所などに関しては、仮交際の間でいろいろ相談しながら進めていくことが本当は必要なのです。
相手の言ってたことが最初と違ってきたというのは、よくある話です。
先ほども書いたようにお付き合いが浅いうちに交際をやめるという選択肢もありますが、それは第三者がシステマティックに関与できる環境であるならスムーズですが、当事者2人だけとなるとズルズルと時間だけが過ぎていく可能性が高くなります。
知り合って間もないうちなら、交際が途中で終わってもお互いダメージがほとんどないわけですが、何か月も結婚前提でお付き合いをした上に破談となると精神的な傷が残ります。
もちろん、これはクリスチャン専門の婚活環境でなくても起こりえることですが、少なくとも成婚を重視している環境で婚活するのと、マッチングがメインで、「あとはご自由に」といった環境で婚活するのとでは大きな違いがあります。
いずれにしても、自分がどのような環境下で婚活をしたいのかをよく考えてからスタートすることをおすすめします。
たまに、クリスチャンの方で「相手もクリスチャンなら結婚生活が全てうまくいく」と信じている人がおられますが、はっきりいってそれは幻想に近い発想です。
人間ですから、揉めるときは揉めます。
実際にクリスチャン同士だって離婚しているケースや家庭内離婚は意外に多いのです。
相手を常に尊重するという気持ちがなければ、誰と結婚してもうまくいきません。
プロフィールにクリスチャンである旨を書く意味
弊社では、クリスチャンの方に信仰を理解をいただける方との出会いをIBJのシステムを使ってご提供させていただいております。
IBJのシステムの中にはクリスチャンの方もいらっしゃいますし、逆にそうでない方もいらっしゃいます。
相手もクリスチャンの人がいいという方には、検索をし、まずはクリスチャンの方からお見合いを申し込む方法をお勧めしています。
お相手の中には海外在住の方もいらっしゃいますが、まずは検索して自分から積極的にお申込みいただくことが大切です。
また、ノンクリスチャンの方とのお見合いをご希望される場合でも、自分がクリスチャンであるといった内容をプロフィールに添えることによって、のちのトラブルを防ぐことができます。
これを記載せずに活動する場合、どこかの場面で自ら自分がクリスチャンであることを相手に伝える必要があるのですが「宗教をもっている人と付き合うつもりはなかった」と言われてしまう可能性があるからです。
クリスチャンに限らず、他の宗教を信仰している人も「無宗教がいい」と考えている人との交際には大変な壁があります。
また、最近「無宗教です」とプロフィールに書いている人から、クリスチャンの人に申し込みがくるケースが非常に多いです。
これは、自分は無宗教だが相手が特定の信仰をもっていてもかまわないと考えているということです。
まずはトライすることから始めましょう。