ニューヨーク駐在妻のしくじり先生‼️

日本人母親逮捕‼️児童福祉法違反の疑い

ショッキングな見出しのこのニュースペーパーは、ニューヨークで日本人用に配られている週間フリー新聞。そう何を隠そう、この日本人母親とは”私の事”なのです‼️

「一体私は何をしたのか‼️」

それは。。。当時逮捕された私本人が一番聞きたかった事！ある日の午後、子供達二人を家に留守番させて美容院に行ってた２時間くらいの出来事なのですが。。。

そうです‼️ 当時10歳と4歳の娘2人を留守番させて出掛けた事で逮捕されたのです！ 日本人にとっては嘘のような本当の話です。しかもニュースペーパーには、”次期駐日大使のキャロライン・ケネディさん”の記事より大きく取り上げられたのです。

日本なら誰もがさせている”お留守番”がアメリカでは”犯罪”なのです。まさにカルチャーの違いを理解していなかった事でとんでもないギルティーを与えられることになってしまったのです。

”NYPD”ニューヨークポリスデパートメント

アメリカ"は1分でも子供を一人にしてはいけないのです。”郷に入っては郷に従え”アメリカのルールを理解していなかった私の天罰ですが、平和ボケ日本人代表の私は警察署に連れて行かれるパトカーに乗ってもその重大さに気づかず、そのあとに待っていた苦痛な日々を想像すら出来ず、きっと日本とのカルチャーの違いを説明したらわかってもらえると安易に考えていたのでした。初めて乗るパトカーに、警察署での取り調べ、そして指紋を取ったり、四方からの写真撮影だけで5時間もかかり。。。取り調べが終わったかと思ったら警察署に隣接している２４時間体制の裁判所で直ぐに裁判が始まりました。

悪夢の始まり

渡米後まだ1年弱しか経っていなかったので、英語もそこまで堪能ではなく、裁判での専門用語は全く聞き取れず、事情聴取の内容も都合よく書き換えられていました。不幸中の幸い、そのまま拘置されることはなく深夜に帰宅する事ができましたが、裁判所で下された判決は「保護観察」。ネグレクトを疑われしばらく疑いが解けるまでソーシャルワーカー(児童相談所)の定期的な監視と、自宅では２４時間体制で私以外の大人が一緒に育児を行う事を命ぜられました。

夫はアメリカ国内を出張で飛び回りほぼ母子家庭状態でしたので、私は翌日すぐにアメリカ人の友人の紹介で家に住み込みしてくれるロシア人のベビーシッターを雇いました。

悪夢のような出来事に眠れない夜を過ごし、翌朝にはABC放送局の大きな中継車が自宅を訪れ私の写真を撮ろうとするのです。有名人にでもなった気分！いや犯罪者にでもなった心境でした。アメリカは日本と違い異常なまでに子供をプロテクトする国なので、私がした事は紛れもなく犯罪なのですが、私にとっては事の重大さが信じられず、ただただショックと後悔の日々でした。後でアメリカ人の弁護士に聞いたのですが、実は私が逮捕される前日にも他の街で日本人母親が私と同じ事で捕まっていたそうなのですが、ニュースにもなりませんでした。それは弁護士曰く、私が住んでいた地域がビヨンセやオバマ大統領、坂本龍一さんなどが住んでいた事のある高級住宅街であった事、その日は特に大きなニュースがなかった事が重なり、日本人駐在妻をスキャンダルに取り上げられたんだとか。

高額の授業料

そんな人生初のとんでもない経験をした私の授業料はベビーシッターに毎月$4,000。6ヶ月後の裁判でネグレクトの疑いが晴れるまで払い続け、さらに弁護士費用を合わせて総額日本円にして350万超‼️本当に高い授業料でしたが、６ケ月で実刑にならず解決出来たこと、子供を施設に連れて行かれなかった事（ネグレクトを疑われると児童保護施設に直ぐに連れていかれるらしい）で良しとしようと当時は自分に言い聞かせていました。そして何より命を取られずに無事日本に帰国出来て良かったと思う他なかったです。

しくじり駐在妻の私がこの経験から学んだことは、異国に暮らすのをなめたらあかん！皆さま、外国に駐在をする際はその国のルールをしっかり理解し私のような失敗をしないようにお気をつけくださいね。引き続き駐在体験を記事にしていきます！

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