弁護士が考える破産・借金問題と婚活

自己破産歴や借金歴は婚活でどう捉えればいいのか

こんにちは、Marriage Baristaです。

普段は弁護士として離婚・男女問題紛争に取り組んでいます。

借金、破産歴＝自己管理不足とは言い切れない

もしパートナーがお金にだらしなかった場合、自分がどれだけ稼いできたり、家計で倹約していても、家庭は崩壊してしまいます。

なので、結婚相手のお金事情は無視できないですし、無視してはいけません。

しかし、問題視すべきなのは、あくまでその人の経済感覚であり、現在の借金歴や、破産歴ではないと考えます。

なぜなら、借金歴や破産歴についてやむを得ない事情で負ってしまった人もたくさんいるからです。

例えば…

・相続放棄が何らかの事情でできずに莫大な借金を背負ってしまった

・両親の家業が行き詰まり、親を見捨てられず保証人になってしまった

こういった場合の人は、自分の借金ではない理由で借金を背負ってしまったケースなので、全く本人の金銭管理に問題はありません。

こういうことを言うと、相続放棄しろよ、とか今の時代保証人になる事自体間違い、なんて言う方もいらっしゃると思いますが、こればかりはその人を取り巻く事情に耳を傾けずに無責任に責めることではないと強く思います。

（というか相続放棄も保証人の責任も学校で習うことじゃないですしね）

また、奨学金等の債務を負っている人もたくさんいます。

大金持ちと結婚したい、相手に住む家のローンを組んでほしいということが最優先順位であれば、破産歴や借金歴は、その事実自体をシビアに見なければなりません。

しかし、結婚相手にまず望むことがそれではない場合、破産歴、借金歴については、その事実よりも「金銭感覚の正しさ」の方が重視されるはずです。

その場合に、借金や破産の事実だけしか見ずにネガティブに評価してしまうのはとても勿体ないことだと思います。

自己破産歴や借金歴がある人が婚活するなら...

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