小説「100日後に退会する女子」 25日目
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目次
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- 退会まであと75日
25日目
仕事終わりに軽部とコンビニに寄った。
「サクラさんは外にいてください。」
1人で店内に入り、出てきた。
「どうぞ。ちゃんと店内のアルコールで手を拭いてます。」
「ありがとう」
私の好きなチューハイだ。
「サクラさんこれ好きでしょ？1本飲んだら帰りましょう。」
・・・
マジか。キュンとくるやん。
話は仕事のグチになった。
正直、皆の心がすさんでいる。
ミスに対して、普段は言わないようなイヤミを言うような人や、
自分の意見は正しいと主張する事しか出来なくなる人。
世間ではコロナ離婚とか言われている。
その反面、今までは何とも思っていなかった人の良さが見えたり。
・・・
人間関係の整理が進んで行くなあ。
今、すさんでしまう事は自分にとってマイナスでしかない。
この環境を受け入れよう。
・・・
チューハイが無くなった。
「無くなりましたね。帰りましょう！それとも、もう1本行きますか？」
もう1本！と言いたいところだが、
「今の時期やから今日は帰るわ。マジ楽しかった！」
「良かったです！家に帰ってオンライン飲み会しませんか？」
「別日ならいいよ。」
「ありがとうございます！じゃあ今日はこれで。」
「ご馳走様でした。」
・・・
ホワホワする。
酒のせいに違いない。
軽部は女性の扱いが上手い。
私の好きなチューハイを覚えてたし。
ちゃんと帰してくれるし。
今の時期だからか？
オンライン飲み会もOKしてしまった。
・・・
コンビニ飲みからのオンライン飲み会アポ。
今からのトレンドになるのか？
私はカタにハマったようだ。
だが、それもいい。
