男性仲人が見た「あいの里2」5-8話の感想
- 婚活のコツ
- 男性向け
- 女性向け
目次
- 11/5から「あいの里2」がNetflixで配信
- 「あいの里2」5-8話のあらすじ
- ちぃとあきぽん「初カップル」誕生の所感
- ネギ事件に対する解釈
- 苦戦するオジサン達の原因
11/5から「あいの里2」がNetflixで配信
11/5からNetflixで配信されている「あいの里 シーズン2」。30-50代の男女がひとつ屋根の下で自給自足の共同生活をしながら、人生の後半を共に歩むパートナーを見つける、一風変わった恋愛リアリティー番組です。前回の記事に引き続き今回は5-8話の感想になります。
前回までの記事
▼男性仲人が見た「あいの里2」1-4話の感想
https://www.ibjapan.com/area/osaka/56753/blog/128843/
4話終了時点でのメンバーは、以下の男性4人、女性5人の計9人。
マンハッタン(男性 元商社マン 59歳)
せん姉(女性 食育トレーナー 57歳)
ギタりん(男性 音楽教室の先生 52歳)
パチゆみ(女性 スポーツジム経営 51歳)
隊長(男性 元レスキューパイロット 48歳)
たみフル(女性 漫画家 45歳)
あきぼん(男性 サロン経営の美容師 44歳)
ちぃ(女性 舞台俳優&カメラマン 40歳)
あやかん(女性 秘書 35歳)
*メンバーのプロフィールについては、オリコンニュースの記事を参照
https://www.oricon.co.jp/news/2352424/full/
4話の最後に、美容師のあきぽんに想いを寄せていた舞台俳優&カメラマンの ちぃ が「あいの鐘」を鳴らしました。そのちぃに片思いしている音楽講師のギタりんも含め、均衡を保っていた人間関係が大きく動き出します。
*お断り
・以下、ネタバレ含みます。
・あくまで個人的な主観に基づく感想です。出演者の方を貶める意図は一切ありません。
「あいの里2」5-8話のあらすじ
【エピソード5 鼻ちょうちん】
物語は、ちぃが「あいの鐘」を鳴らす2日前、ちぃの誕生日の前日の夜まで遡ります。ちぃとあきぽんは2人で話し合いを持ちます。「自分が育児参加することは仕事上難しい。ちぃの仕事を制限することになる」とあきぽんに対して「こどもを持つことで、制限があるとは思わない」とちぃ。
そしてちぃの誕生日当日、美容師のあきぽんはちぃにヘアメイクのプレゼント。施術をしながら、あきぽんは「以前に仕事上の大きなチャンスがあったとき、小さい子供がいたことでそれを逃した。自分がチャンスを追うことで家庭を壊したくない」と再び予防線を張ります。
お誕生日会。ちぃ、めちゃ可愛くなってる!さすがプロですね。表情も明るくなったように見えます。そしてちぃに片思いしているギタりんからの歌のプレゼント。うまくいきかけているあきぽんとちぃの関係を無駄にかき回さないか一同ヒヤヒヤしますが、恋愛要素のない無難な歌で一安心。しかしギタりん本人は納得いかなかったようで、ひとりで放送禁止レベルの号泣をしてしまいます。
翌日、皆がリフォーム作業にいそしむ中、ちぃが「ちょっとトイレ」みたいな感じでフラッと外に出てそのまま「あいの鐘」の元に向かいます。唐突になる鐘に戸惑う表情で集まる住民たち。ちぃが告げた名前はもちろん「あきぽん」。「あきぽんのことが大好き。この気持ちは愛なのかな、って思う。愛しています」と告白するちぃ。
翌日、皆が見守る中、帰り支度をしてあきぽんの返事を待つちぃ。あきぽんは号泣しながら「きょうを二人の記念日にしたい。ちいのことが僕も大好き。一緒に帰ってください。」と伝える。晴れやかな顔で「バイバイ。ありがとうございました。」とあいの里の扉を開ける二人。シーズン2初カップルが誕生しました。
【エピソード6 8コママンガ】
初カップルを見送った7人の住民たち。夜、二人飲みをするたみフルと隊長。「つき合うのと体の関係どちらが先?」という質問に「体の関係が先」と即答する隊長。隊長、ここまでは特に欠点らしい欠点が見当たらず「なんでこの人が独身なんだろう?」と不思議でしたが、ここでちょっと危険な片鱗を見せてしまいました。
他のメンバーの気持ちにも動きが。マンハッタンがシンクを汚くすることに対して、たみフルが漫画で間接的に抗議しますが、マンハッタンはそれを自分に対する行為だと勘違いしてしまう。あやかんは屋根から降りるときに、ハシゴを支えてくれた隊長にときめいてしまう。ここにきて好意の矢印が複雑に絡み合ってきました。
そして新メンバーが2人。建築リフォーム営業のマキオと、モデル・WEBエディターのニノ。美人のニノに露骨に色めき立つ男性陣に対して、コンプレックスを感じて情緒不安定になってしまうあやかん。
キャンプファイヤーを囲んで新メンバーの歓迎会。放置されがちな年上女性メンバーのケアをする新加入のマキオに対して、感謝とともに「自分はこどもを作れないから年下男性は選べない」と伝えるパチゆみ。また、せん姉も別の場所で「こどもを望む女性を差し置いて自分が”この人好き”とはいけない」と話す。同じ50代でも自分本位の男性陣と違い、女性陣は色々と考えているようです。
【エピソード7 ネギ事件】
7話ではまずマンハッタンの経歴にフォーカス。上智大学から伊藤忠商事というエリートコースを歩んでいたが、ニューヨークへ転居しアメリカ人と結婚。しかし社交的な妻と価値観が合わず離婚したとの事。MCのロンブー敦さんとベッキーさんが結婚生活を続けることの難しさを語る。この2人のイケイケの若い頃を知っている世代としては、いまや2人とも子持ちの既婚者というのが信じられないですが…笑
歓迎会で場を回すトーク技術の上手さを見せた新メンバーのマキオは元ホストだったそう。そのマキオがニノを誘ってトーク。突然マキオから深刻そうな顔で「おれ性欲オバケなんだよね」とカミングアウトされニノは「知らんけど」と呆れる。隊長といい、一見まともそうな男はどうしてそっち方面で問題があるんだ笑
マンハッタンの誕生会の打ち合わせをするメンバー。5分超の歌を披露しようとするギタりんを、隊長が自分勝手だと厳しく咎める。へそを曲げてしまったギタりんをフォローするあやかん。良い関係が築けそうな雰囲気でしたが、ここでタイトルの「ネギ事件」が発生します。
ギタりんとあやかんが食事当番で蕎麦を作るが、あやかんが刻んだネギが足りず、皆が口々に「ネギもっとないの?」と言い出す。「もっと切ろうか?」というあやかんを差し置いて、ギタりんが無言でネギを刻みだす。不穏な空気が流れるもののその場は何もなく終わりましたが、その後のリフォーム作業でも自分一人でやると言い出すギタりんを諫めるときに、ギタりんがネギのことを持ちだしたことであやかんの怒りが爆発してしまいます。
【エピソード8 花を植えるのは諦めてない人】
人間関係もこじれが目立ち始め、閉塞感がただよいつつある「あいの里」。加えて貧しい食事事情も住民のメンタル悪化に拍車をかけます。それを打破するため自称「世界的恋愛アドバイザー」があいの里に訪れます。その正体は…シーズン1にも出演されていた「アンチョビ」さん。わたしシーズン1未視聴のエアプなので知らなくて申し訳ないのですが、本職はイタリアンシェフということで普段とは段違いの豪華な料理が住人に振る舞われました。恋愛アドバイスはまったく役に立っていなさそうでしたが笑、メンバーにも良い気分転換になったのではないでしょうか。
古民家の庭を整理して、ハイビスカスの花を植えることを提案するマンハッタン。アンチョビさんの料理で気力を取り戻したマンハッタン、「花を植えるのは諦めてない人」という名言が飛び出す。そんなマンハッタンにたみフルが、自分の闘病生活を綴った漫画を渡す。この漫画読んでみたいんですがアマゾンだともう取り扱ってないみたいですね。
翌日、マンハッタンが漫画の感想をたみフルに伝える。そして握手…までは良かったですが、さらに手の甲にキス…見ているこっちが悲鳴を上げてしまうようなシーンですが、たみフルはそれほど不快には感じていないようです。
マンハッタンの誕生会。還暦の赤いちゃんちゃんこを着せてもらい上機嫌。そして現在はアメリカでコメディアンをしているというマンハッタンのオンステージ、見事にダダ滑りして終了。最後はベッドに突っ伏して眠りにつくマンハッタン、日記に「そして明日は…」と決意を綴る。還暦を迎えた初老男が次回「あいの鐘」を鳴らすのでしょうか?
ちぃとあきぽん「初カップル」誕生の所感
美容師のあきぽんと、舞台俳優&カメラマンの ちぃ がシーズン2の初カップルとなりました。「2年以内にこどもが欲しい」という明確な意思を持って参加したちぃに対して、結婚・子作りは約束できないというスタンスを最後まで貫いたあきぽん。それでもちぃはあきぽんに告白した、ということで、条件面ではちぃが譲歩した形となりました。
ただこれでちぃが自分の当初の希望を諦めたとは到底思えず、そういったお互いの想いのすり合わせが中途半端な状態でのゴールインとなったことを危ぶむ声も多いようです。私も正直、ちぃにとってベストの結論とは言いづらい、とは思うものの、このまま「あいの里」にダラダラ残ってギタりんのアプローチにメンタルを消費しながら時間を無駄にするのも決して良いとは思えないので、この選択で良かったんじゃないかな、という気がしています。あいの里を去る際のお二人の満面の笑顔を見ると、きっとハッピーエンドを手繰り寄せてくれるように思います。
ネギ事件に対する解釈
7話で住民の人間関係のひずみを大きくさせた「ネギ事件」。SNSを見ていると、癇癪を起したあやかんを責める声が多いようです。
確かに普段からあやかんの情緒不安定な面は見ていて気になるところではありますが、この場面に限って言えば、食事のシーンではあやかんは特に問題のある言動をしておらず、その後のギタりんの口論でも主題は「リフォーム作業におけるギタりんの非協力的な態度」についてであり、そこに全然関係ないネギの話を持ち出されたらあやかんでなくてもそりゃキレるだろうと思うので、あやかんを責めるのは酷だろうというのが私の印象です。
むしろ、17歳も年下の女の子にここまで気を遣わせている52歳の男のほうが明らかに問題であり、ギタりんには結婚相手探し以前に、同性を含めたコミュニケーションの問題点を改善する必要があるのではと感じてしまいます。
苦戦するオジサン達の原因
そのギタりんと同じく50代(エピソード中に60になりましたが)のマンハッタンも、ここまでのところ苦戦しています。本人たちは色々と頑張っていますが、俯瞰で見ればこの二人は住民の色恋模様の完全に蚊帳の外に置かれているというのが現状でしょう。まあ35-45歳の女性に対して50代の男が苦戦するのは当たり前といえば当たり前なのですが…
私がこの2人に対して気になっているのは、同世代の女性であるパチゆみとせん姉のケアを完全に怠っているところです。飲み会でも何でも、男性は参加女性全員のケアを(たとえ表面的にでも)しなければいけないというのが大人社会の暗黙のルールのはずです。そしてパチゆみとせん姉の相手をメインでしないといけないのは同世代のマンハッタンとギタりんのはずですが、それを30代のマキオにさせているという現状は少し情けないなと感じてしまいます。
女性というのは、自分に対する男性の態度だけでなく、他の女性に対する態度も必ずチェックしています。なのでパチゆみとせん姉のケアをしっかりとすることが、若い女性陣の自分への評価を上げることにも繋がるのです。元商社マンならそこらへんの立ち振る舞いを若い頃にたたきこまれているはずですが…(余談ですが、MCのロンブー敦さんは若かりし頃、熟女女性の扱いが異常に上手く、熟女女性の扱いの上手さがモテ力に直結すると私が気づいたのは敦さんがきっかけです)