40歳を過ぎて見つける新たな可能性と出会い
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40歳を過ぎて見つける新たな可能性と出会い
美穂(仮名)は気が付けば40歳を過ぎていた。彼女は管理職として働くキャリアウーマンだ。デスクには書類が整然と並び、壁には資格の証明書が飾られている。だが、夜になると、彼女のマンションは静寂に包まれる。冷蔵庫にはコンビニのサラダとヨーグルト、テーブルの上には読みかけの自己啓発本。美穂はふと時計を見ると、深夜0時を回っていることに気づく。「また、こんな時間か」とつぶやきながら、彼女はスマホを開き、婚活アプリの通知を眺める。そこには、既読にならないメッセージと、返信する気になれない「いいね」が並んでいる。
美穂が婚活を始めたのは、35歳のときだった。当時はまだ「時間がある」と楽観的だった。30代前半までは、仕事に没頭し、昇進を目指し、同僚との飲み会や海外旅行を楽しむ余裕があった。恋愛も、いつか自然に訪れるものだと信じていた。だが、35歳の誕生日を迎えた夜、親友の結婚式で新郎新婦の幸せそうな姿を見たとき、胸にぽっかりと穴が空いたような感覚を覚えた。「私も、こんな未来が欲しい」と、初めて強く思ったのだ。
婚活を始めた当初は、希望に満ちていた。マッチングアプリに登録し、プロフィールを丁寧に作り込み、週末にはお見合いパーティーや友人の紹介で男性と会った。だが、現実は想像以上に厳しかった。20代の頃は「選ぶ側」だった美穂だが、30代後半に差し掛かると、男性のプロフィールには「35歳まで」「できれば30代前半」と書かれていることが増えた。そして40歳に近づくにつれ、彼女の年齢は「条件」として切り捨てられる要素になっていった。
あるとき、婚活パーティーで出会った男性と意気投合した。40代前半の彼は穏やかで、趣味の話で盛り上がった。だが、2回目のデートで彼はこう言った。「美穂さんは素敵だけど、子どもを考えると、すみません」と。その言葉は、美穂の心に突き刺さった。彼女は笑顔で「理解できるよ」と答えたが、帰りの電車で涙がこぼれた。自分を否定されたわけではないのに、なぜか「選ばれない理由」が年齢にあることに、やり場のない苛立ちを感じた。
40歳を過ぎた今、美穂の婚活はさらに険しい道になっている。仕事では部下を指導し、プロジェクトを成功に導く自信がある。だが、婚活の場では、自分の価値をどうアピールすればいいのかわからなくなる。プロフィールに「キャリアウーマン」と書けば「忙しそう」と敬遠され、「家庭的」と書けば「嘘っぽい」と疑われる。友人の紹介で会った男性には「いい人だけど、もっと若ければ」と遠回しに言われたこともある。彼女は鏡を見ながら思う。「私、こんなに頑張ってきたのに、なんでこんな思いをしなきゃいけないんだろう」と。
美穂の周りには、同じような悩みを抱える女性たちがいる。40代の独身の同僚、佳奈(仮名)は、婚活を諦めかけた口だ。佳奈はかつて、30代半ばで結婚相談所に登録し、高額な費用を払って本格的な婚活に挑んだ。だが、そこで出会った男性たちは、彼女の収入や学歴に引け目を感じたり、逆に「もっと可愛らしい女性」を求めたりした。佳奈は言う。「20代の頃は、結婚なんてしたくなかった。自由で、仕事が楽しくて、恋愛は気軽なものだった。でも、40歳を過ぎて気づいたの。このまま一人で生きていくのは、想像以上に寂しいって」。
美穂も佳奈も、20代や30代の頃には気づかなかった「人生の分岐点」があったことを、今になって思い出す。美穂は30歳のとき、2年間付き合った彼氏からプロポーズされたことがあった。だが、当時は仕事が楽しく、結婚よりもキャリアを優先したかった。「もっと自分を磨いてからでも遅くない」と、彼の提案を断った。その彼は今、別の女性と結婚し、2人の子どもを育てている。美穂は彼のSNSを見るたび、胸が締め付けられる。「あのとき、選んでいたら」と考えるが、すぐに「でも、あのときはそれが正しい選択だと思ったんだ」と自分を納得させる。
婚活の場で、美穂は自分の「選択の積み重ね」を突きつけられる。例えば、仕事を選んだことで、恋愛の機会を逃した時期。友人との時間を優先し、恋人との関係を後回しにした瞬間。30代前半で「まだ大丈夫」と婚活を先延ばしにした日々。それぞれの選択は、当時は合理的で、未来への投資だと思えた。だが、40歳を過ぎた今、それらの選択が一本の道に収束し、身動きが取れなくなっていることを感じる。
ある夜、婚活アプリでマッチした男性とLINE通話で話した。45歳手前の彼は、落ち着いた口調で「一緒に穏やかな時間を過ごせる人がいい」と語った。美穂はほっとした。彼は年齢やキャリアにこだわらず、彼女自身を見てくれる気がした。だが、通話の最後に彼が言った。「実は、前の結婚で子どもがいるんだけど、受け入れてくれる人なら嬉しいな」。美穂は言葉に詰まった。子どもを持つ未来を諦めきれていない自分と、彼の現実的な提案が交錯した。結局、彼女は「少し考えさせて」と答え、その後、連絡を絶った。
美穂の婚活は、まるで泥の中を歩くような感覚だ。進もうとすればするほど、過去の選択や社会の期待、年齢という重しが足を引っ張る。新しい出会いを求めても、心のどこかで「どうせうまくいかない」と諦める自分がいる。婚活パーティーの帰り道、彼女は繁華街のネオンを見ながら思う。「あのとき、別の道を選んでいたら、今頃どんな人生だったんだろう」。だが、すぐに現実が押し寄せる。「もう、考えるのはやめよう。この道を進むしかないんだから」と。
それでも、美穂は完全に諦めたわけではない。週末には新しい服を買い、プロフィールを更新し、友人に「誰かいい人いたら紹介して」と笑顔で言う。だが、その笑顔の裏には、拭いきれない疲れと、かすかな後悔が潜んでいる。彼女は知っている。人生の分かれ道は確かにあった。選べた時期もあった。でも、気づいたときには、道は一本に絞られ、足元は重い泥に覆われていたのだ。
美穂の物語は、特別なものではない。40歳を過ぎた多くの人々が、同じように「選べなかった道」を振り返りながら、それでも前に進もうともがいている。婚活という場は、ただのパートナー探しではない。そこには、人生の選択、時間の重さ、そして自分自身との対話が詰まっている。美穂は今日も、アプリを開き、新しい「いいね」を送る。泥のような道を、一歩ずつ、進むために。
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