“恋したい”なんて、言っちゃいけない気がしてた-⑤
- 婚活のコツ
- お見合い
- 女性向け
目次
- ふたりで過ごす春の日
- 「次はお子さんも一緒に」——うれしさと、ためらいと
- 過去の痛みが教えてくれた、大切なこと
- 私の想いは、届いたのかな
- そして——彼女の恋は、新しい章へ
ふたりで過ごす春の日
2回目のデートは、春の陽ざしの中、湖のボートに2人で乗った。
手を取り合うわけじゃなくても、漕ぐリズムがだんだん合ってきて、
ふたりの距離が、少しずつ縮まっていくのを感じた。
こんな穏やかな時間を、
誰かと“自分のために”過ごすのは、どれくらいぶりだっただろう。
「次はお子さんも一緒に」——うれしさと、ためらいと
帰り際、彼がふと照れたように言った。
「次は、○○さんのお子さんも一緒にどうかな?」
胸の奥が、きゅっとなった。
うれしかった。ほんとうに、うれしかった。
でも私は、彼にこう伝えた。
「子どもと会うのは、真剣交際になってからにしたいんです。」
過去の痛みが教えてくれた、大切なこと
以前、似たようなことがあった。
初婚の男性から「3人で遊ぼう」と言われて、
私はうれしくて、すぐに子どもを会わせた。
でも——
彼から突然の交際終了の連絡。
「子どもの父親になる自信がない」
それが、最後の言葉だった。
あのときの子どもの表情。
私は、もう二度とあの気持ちにさせたくないと思った。
私の想いは、届いたのかな
今の彼は、バツイチで、お子さんを育てた経験もある人。
だからこそ、焦らず、ゆっくり、
ふたりの時間をしっかり重ねてから——
その先に、子どもと会う未来をつくりたい。
そう話した私に、彼は静かにうなずいてくれた。
……その沈黙が、どこかやさしくて。
私の想い、ちゃんと届いたのかな。
それとも、戸惑わせてしまったのかな。
彼の返事は、まだわからない。
でも——
今はただ、この静かな春の光の中で、
自分の決めた道を信じていたかった。
そして——彼女の恋は、新しい章へ
このあと、彼とどうなるのかはまだわからない。
でも、ひとつだけ確かに言えるのは——
彼女はもう、恋することを恐れてはいない。
「誰かと心を通わせて、未来を描いてみたい」
そんなふうに思えるようになった自分を、
少しだけ誇らしく思えたから。
💫ルーチェファータは、いつでもあなたの味方です。
あなたが「幸せになりたい」と願う限り、
私たちはいつでも、そばにいます。