“恋したい”なんて、言っちゃいけない気がしてた-④
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目次
- いつも通りの道が、私たちの“お花見”だった
- 今日は“私のための桜”を見上げていた
- ぎこちなさの中に、やさしい温度があった
- この時間が、私の心に春をくれた
いつも通りの道が、私たちの“お花見”だった
お花見なんて、何年ぶりだろう。
春が来ても、桜をゆっくり眺める時間なんて、なかった。
ベビーカーを押して、スーパーに向かう途中。
その道にある桜の木の下を、ほんの少し通るだけ。
それが、私と子どもの“お花見”だった。
それでも、子どもがかたことで
「……きれい、ね」って言ってくれた時、
その小さな声が、私の心をそっとあたためてくれた。
今日は“私のための桜”を見上げていた
でも今日は、違う。
自分のために、桜を見上げてる。
「ここ、すごく景色きれいなんですよ」
そう言って、彼が案内してくれた場所には、
春の光がふわっと降り注いでいた。
彼の隣を歩きながら、
ほんの少し、呼吸が楽になった気がした。
ぎこちなさの中に、やさしい温度があった
お花見のあとは、食事へ。
向かい合って座るのなんて、最初はちょっと緊張した。
でも、「食べたいの選んでくださいね」って
さりげなくメニューを差し出してくれた彼の仕草に、
すっと肩の力が抜けていった。
冗談を言って、笑わせてくれて、
「そんなふうに笑う顔、もっと見たいです」なんて言うから、
思わずお茶をこぼしそうになった。
……こんなふうに笑ったの、いつぶりだったんだろう。
この時間が、私の心に春をくれた
桜の景色も、食事の時間も、
何気ないけれど、私には特別だった。
今日のこの時間が、
これからの“はじまり”になるかどうかは、まだわからない。
でも——
また誰かと一緒に桜を見て、
食事をして、笑い合える未来があるかもしれないって、
そんな気持ちになれたことが、今はうれしい。
私にも、まだ恋ができるんだ。
💫ルーチェファータは、いつでもあなたの味方です。
あなたが「幸せになりたい」と願う限り、
私たちはいつでも、そばにいます。