あなたが悪いのか、私が悪いのか
あなたが今日、他人から嫌な仕打ちを受けたのであれば、これを読むと少し気が紛れるかもしれません。
ただし今日のお話は少し「精神論」になってしまうので、ノウハウに興味のある方は次回をお待ちください。
突然ですが、たとえばこんな時、あなたはどのように考えますか?
職場に言うことを聞かない生意気な後輩がいるとします。仕事はできないのに口だけは達者なタイプです。
1)「だまって先輩の言うことを聞けばいい」と強い態度で向かっていく
2)一つ一つ丁寧に教え、下手に出ておだてて相手を乗せていく
3)上司の助けを得て、2人で教育する
どれも現実にありうる選択肢ですよね。
ですが、アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が提唱する「選択理論心理学」という考え方によると、
上記1)~3)のような他人を自分の力で変えてみようとすること(=外的コントロール)自体がナンセンスであり、『コントロールできるのは自分だけ、他者をコントロールすることはできない』と捉えています。
人間関係を壊す致命的な7つの習慣
「選択理論心理学」では以下の7つが外的コントロールの特徴であると言っています。
1.批判する
2.責める
3.文句を言う
4.ガミガミ言う
5.脅す
6.罰する
7.ほうびで釣る
この習慣の背景には
・欠点に注目する。
・自分が常に正しい、相手が間違っていると思っている(もしくは自分は間違ってなんかいないという不安)
・相手をコントロールすることができると思っている
という意識が存在しているんだと思います。
そのため、『外的コントロール』を信条とする人は、「自分は正しいことを知っている」という立ち位置から相手と接します。そして7つの習慣を用いて自分の正義を貫きます。
「なんで、〇〇をしなかったんだ」
「なんで、何度言っても聞かないんだ」
そして最後に「あなたのために言ってるんだよ」って。
その「あなた」は恩着せがましい勝手な正義感の押し付けに困っているというのに。
実は、私にも心当たりがあります、子供についこんな口調で叱ってしまうのです。
自分自身はしっかり親として躾をしているつもりだったのですが、この「選択理論心理学」を知ってから振り返ると、まさに我が子に対して外的コントロールをしていた、と気付かされました。
躾ではなく、自分の思い通りにしようとしていたと。
人間関係を良好にするために身に付けたい7つの習慣
グラッサー博士は、先の致命的な習慣に代えて身につけたい習慣として、以下の7つを挙げています。
1.支援する
2.励ます
3.傾聴する
4.受け入れる
5.信頼する
6.尊敬する
7.違いを交渉する(歩み寄る)
これらの7つの習慣は、相手ではなく自分が相手側に変わることであり、すべての物事は自分次第(内的コントロール)とする考え方とも言えます。
職場でも家庭でも、問題のある相手を責めるというスタンスをとると、問題が加速し、解決どころか関係が悪化します。
そうではなく、『身に付けたい7つの習慣』を用いて相手の抱えている問題を一緒に考えるというスタンスに立つならば、問題は解決へと向かい、関係を良好することができると思いませんか?
これは婚活及びその後の結婚生活にも言えることだと思っています。
(ようやく婚活に結び付いた (;^_^A)
婚活で相手を探す時に、まずはプロフィールを見ます。
ルックスや条件が自分の希望に合うかどうかを基準に選んでいきます。
これは当たり前ですよね。プロフィールを見れば、女性の顔はやはり気になります。
でもこれは、相手の女性を自分の欲求に合うようにコントロールしているとも言えませんか?
つまり外的コントロールです。
では、これを内的コントロールで探してみると、、、
自分が無理なく相手に合わせられる女性はいるかなとな?となってきます。
するとまずは、女性の生活スタイルや物事の考え方に注目していきます。
そこで合いそうだなと思った方の中から、好みのルックスを探していくのです。
その女性とお見合いができたなら、自然と交際にまで進むでしょう。
よく「どんな相手が理想ですか?」と尋ねられて、
「一緒にいて(自分が)気を遣わない相手」と答える人は多いです。
でも本当は「一緒にいて(自分が)気を遣いたい相手」が理想じゃないですか?
つまり、自分が無理なく相手に合わせられる人が理想の結婚相手なのではないでしょうか
それはルックスから探しては見つかりにくいものだと思います。